Sのイニシャルを持つスペース・スピードSは、周囲を無重力化させる為に車輪や走路を必要とせず、光エネルギーを原動力とする機体。 大きな光エネルギータンクとエネルギー増幅装置、そして円盤型加速装置が機関部分の8割以上を占めており、惑星間を第一宇宙速度に近い速度で移動する事もできる。しかし、そのスピードを出すと現在の技術レベルでは戦闘中に高度なコントロールができない為、戦闘時の最大出力は抑えられている。ワープや機関を用いた殲滅機として、無重力下での戦闘能力を引き出す適切な速度がマッハ4付近である事が判明した為、そのレベルに落ち着いている。(短距離でのワープシステムには最高出力付近での速度が応用的に使われている。) 当初は旋回能力に著しく劣っているとみなされたが、かつて走路形成に必要だったエネルギーを自身にのみ有効な加速度を持つポインター形成に転用する事で、ポインターの引力でスイングバイし、通常の車とは異なり加速しながら旋回する事ができるのだ。