極まれりその不死の対価 究極的な利便性は 不当に広まってしまえば 数多の人生さえ支配しかねない まさに「ライフハック」である 「…要領?全て魔術の応用だよ。 いや…まぁどちらかといえば “本来の用途”なのかね。」 「人類は火を手に入れた。 暖を取り、 肉を焼き、 生活の一部にした。 しかしたった一度の誤ちで、 火は故郷を燃やし、 大切なものまでも 燃やし尽くした。」 「人類は刃を手に入れた。 木を切り、 肉を裂き、 生活の一部にした。 しかし用途を誤り、 人を傷つけ命を奪うような、 戦争の一部にもなってしまった。」 「原初、全ては “楽をするため”に生まれた。 どんなに恐ろしいものであっても、 元を辿れば“誰かのため”だった。」 「……んじゃぁないかな。 もちろん、魔術もね。」 「ボクの過去?まじで何も無いよ。 ただ楽して過ごしたいだけだよ。 確かに昔は勤勉だったかもね? 何故かって? 解、楽をしたかったからさ。」 「まぁ…特化した部類にゃぁ さすがに目劣りするけどね。 それでもボクの魔法は魅力的だろ? 長い歳月をかけてやっとだった。 でもまだ改良の余地はありそうかな。」 「…何年生きてるのかって? さぁ…千年は生きてるんじゃない? …なんつった?…“ロリババア”? 誰がババアだ、表に出な。」