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【第八話】形代の魔女

宮廷魔導師時代からのアドニスの友人。 過去のある出来事が原因で視覚を失っており、視覚を補う機能を持つ目隠し型の魔導具を身に着けている。 とはいえ、長い年月の中で視覚に頼らずとも周囲の状況を把握する術を身につけており、読み書きなどを行う時以外は視覚を必要としていない。 その為普段は魔導具としての機能は停止しており、視覚を補う道具というより外見を整えるための装飾品としての意味合いの方が強い。 表向きは特定の国や組織に属さず各国を渡り歩く魔導師として活動しているが、その正体は人間でも魔女でもなく、千年以上も前に古の魔女によって造られた人工生命体。 真眼を持つアドニスは彼女の正体を見抜いているが、彼自身も自らが魔女であることを隠して生きている為、彼女にはむしろ親近感を抱いている。 互いの秘密もある程度共有しており、アドニスの正体や出自を知る数少ない人物の一人でもある。 お人好しなアドニスとは対照的な人物ではあるが彼の理想を追い求める熱意は高く評価しており、理想と現実の隔たりに悩んでいた宮廷魔導師時代のアドニスの相談にも度々乗っていた。 その後、アドニスが奴隷として虐げられていたフォルスを保護したことをきっかけに新たな道を見出した際にも協力を申し出て、叡智の家設立に一役買うことになった。 誰にも己の内側に入り込ませない秘密主義者であり、自らの理想の詳細についても多くを語ろうとはしないが、同じく理想を追う者としてアドニスに対しては本心から友情を抱いている。