「将来は総理大臣になりなさい」 彼は親の言葉を真に受け 小さい頃からずっと勉強漬けだった 朝昼晩全て勉強 娯楽なんて彼の頭の中には無かった それは中学に上がっても高校に 上がってもだった 学校の行事は全て休み 家で勉強しかしていなかった テストで100点を取っても 「次はそれ以上」と言われ あしらわれていた それでも彼は親の事を慕っていた その関係は傍から見たら 「親と子」では無く「主人と奴隷」に しか見えなかった 何をしても親からは褒められた事は無い 大学生になっても彼はずっと 親の言葉しか聞けていなかった 「外野の言葉は嘘だらけ 親の言葉が絶対」 彼はこうしか思っていなかった そんなある日。 いつもの様に彼は家で勉強していた 親は2拍3日の海外旅行で出かけており 家には彼1人しか居なかった そんな時。 彼はラジオからとあるニュースが 聞こえてくる 「緊急です。先程〇〇便の 飛行機が墜落したと ニュースが入りました 現在警察が捜索を進めており」 彼は血の気が引いた その便は彼の親が乗っていた 飛行機だった 彼は勉強する手が止まった 彼は俯いた。 しかし。涙が出るわけでも無かった 出てきた感情は"どうしよう"だった そう。彼も既に親の事を"人間"として 見る事が出来なかったのだ すると彼の目の前に男が立っていた 「私が今日から君の主導者だ」 そう男は言うと続けて男は言葉を連ねる 「さっそくだが。 君に課題を課そう。 君の課題…それは人類を殲滅する事だ」 彼はにやりと笑い。 組織に入った彼はこう名乗っていた 「ダークネス・インフィニティ」と