R-KL Type18Fが製造された理由と過去: かつて地球は異星人による地球侵略が起きた、その侵略により混乱を極めていた各国の紛争がより激化してしまい本来なんのために戦うべきなのか兵士は分からなくなってしまい、恐怖で混沌と化していた戦場から皆逃げ出してしまった。 生き残りの兵士達は祖国のリーダーにも侵略者にも反発し完全に兵士達は孤立した。 もちろん兵士がいなくなっては国を守るために戦う者がいなくなる。 だが他国からの助けもありなんとか侵略者を撃退出来た。 だがそれもほんのその場しのぎ、そしていつまた攻めてくるかも分からず戦争後の被害、「なぜ人間は過去から何も学ばないのだ」と人間の愚かさに対して胸を痛めたある50代のくたびれた博士が1体の機体を作り上げた。ロボットとして、兵士として、種族として、守護者としても完璧な機体を作った、他の人間のような過ちを犯さぬよう過去からの教訓を用いて指導もし、思考モデルやパターンの長期調整にも成功した。博士はずっと機械研究に没頭しており妻や子供はいなかったが、R-KL Type18Fとの会話や教育はまさに自分の息子との日常のように感じていた。 だがそんな日も長くなく予想通り侵略者がまた地球を攻めてきた。 博士は予想はしていたが以前よりも量が多かった。 本腰を入れてきた侵略者からの追随は逃亡を許さず逃げ惑う人間全てに平等に死の判決を下していた。博士はR-KL Type18Fに「民間人を助けろ!出来るだけ多くだ!かつての人間のような過ちを犯すな!行け!私は一人でもなんとかする!」と告げ、コマンド遂行プログラムの実行、及び侵略者達の殲滅、そして民間の救助を行うため町を飛び周ったのだった。 見事k町は守りきり死者も数少ないが研究所へと戻った際には侵略者のレーザー兵器により博士は胸を貫かれており既に息絶えていた、遅かったのだ。 まだ電源の付いていたホログラムパネルの履歴を見るに『未知の生物DNAを感知して追尾し爆破するビートルボムの散布』と『長年開発していたナノテク技術』を『R-KL Type18F機体の最後の強化へと応用したナノテクによる修復機能の解放』したのを最後に死亡したようだった。 感情プログラム、思考プログラムを搭載しているR-KL Type18Fは涙は流せないが、かつての紛争激化、兵士の反発と離脱の件で亡くなってしまった民間の被害者達と同じ気持ちを味わう羽目になった。 「コレが守れナイ愚か者への応報だと言うのですネ、博士……」 とかつての博士とR-KL Type18Fが研究所で行っていたプログラム育成場面の風景を思い出しながら言い放ち、行く宛もないまま各地を飛び周り、本来の実力を収めたまま侵略者達を殲滅していった。 こうして今の対惑星殲滅型機体R-KL Type18Fが生まれたのだった。 だが彼の本来の製造目的は『侵略者達の星へと飛び立ち侵略者種族の根絶だった』 しかし生前の博士は彼の機体は宇宙空間の汚染や熱、圧力に耐えることの出来る優れ物ではあるが、短期決戦が必要なこの戦いに博士の宇宙航空技術では短時間で侵略者達の惑星へと辿り着き、侵略者種族の殲滅は出来ないことは分かっていた。 他の惑星を崩壊させればその軸狂いなどによる悪影響は図り知れないと分かっていながらも型式の変更をやむを得なかった。 なのであればと対比圧力装甲以外全て一からコンセプトも機体の使用目的も機能すらも作り直した、機体の体内の発電システムを『核融合発電』から空気圧のような微細な圧力からでも発電可能で攻撃を喰らえば喰らうほどその圧力を電力へと変化させる 『圧力電荷融合発電システム』 へと一から変更し『電力備蓄』と『電力放出出力』及び『威力』を限界まで底上げし、遠距離からでも一撃で惑星の破壊及び侵略者の飛行軍艦の撃沈を出来るようにと適応型式モデルを『対他惑星生物殲滅機構搭載型機体』から『対惑星殲滅型機体』へと変更し攻撃手段、威力、規模も大きく変更させた結果が今のこの機体だった。