かつて、とあるワーウルフがとある勇者の遺品を拾い、外せなくなった光の加護を持つアンクレット。 そのアンクレットは、長い時を経て使用者の力と思念を溜め込んだ。 ワーウルフがどこかに消えた後も、そのアンクレットは人の手を渡り存在し続けた。少しずつ光の力を蓄え、ワーウルフの棲家の洞穴に辿り着き、地面に埋められた。 以来、その洞穴を横切った者は、光の精霊によって異空間へと導かれる。 より強くなるための試練を与えるために。また、ワーウルフが負った苦しみを誰かの記憶に残すために。