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人造の魔法少女

【概要】第600装甲擲弾兵大隊(現在の師団)が既存の兵士を代替する為に作った人型兵器。 【名前】あまり呼ばれないが、マハー・ラージュニー(Mahārājñī "महाराज्ञी")と言う識別呼称が与えられている。  意味は偉大なる女王(もしくは女帝)。  呼称の割に階級は特別高くないので名前負けしてるのに加え、マスコットとしても仰々しいので、周囲からはもっぱら"女王"もしくは"パラサイトちゃん"と呼ばれている。 【開発背景】大隊(現在の師団)は神や超常的存在との戦闘に際して度重なる損害を出しており、上層部は人間の力に限界を感じていた。  そこで今後も増えるであろう強力な敵対者に効果的に対処すべく、より強力な強化兵士の必要に迫られて「魔法少女計画」が発動される。 【開発過程】様々な戦訓を元に精神攻撃に対して人間は特に脆弱で、それに起因する敗北が顕著であると結論付けた技術部は問題を解決する為に《削除済み》を用いて精神と肉体を分離する方法に行きつく。 【試作型1号の製造工程】志願者の遺体に《削除済み》を寄生させる。 数時間後、遺体は《削除済み》の繭を形成。 48時間の《削除済み》が完了すると魔法少女が繭を破って出現する。 【性能試験】《削除済み》 【材料供給に関する不正】《削除済み》 【計画の中止】素材の安定的な確保が困難なことや極めて非倫理的な製造工程によって女王種1体(1号C型)と数体の寄生兵(1号D型)が試作されただけで計画は中止された。 【詳細な外見】白髪の短い癖毛と白い肌、インクに浸した様に黒い眼球は汎ゆる可愛いフリフリ衣装と相性が悪く、広報部の頭痛の種となった。  応急処置的に志願者の制服だった《削除済み》製の軍用トレンチコートとギャリソン帽を着用している。 【外見Q&A】 Q.何で肌や髪が白いの? A.身体の再構築時にメラニンを眼球に集中させるから。 [加えて寄生体はメラニンを生成できない。] Q.目が真っ黒なのはなぜ? A.眼球は唯一、寄生体が体外へ露出させている器官だから。 [寄生体は日の光(紫外線によるDNA損傷)に弱く不慮の突然変異を起こしやすい。  なので宿主のメラニンを眼球に集中させて保護しているのだ。  簡単に言うとサングラスをかけてる。] Q.どうして頭が無くても動けるの? A.複数の寄生体が役割を分担して身体を動かしているから。  [単体の寄生体でも人体を動かせるが、効率化の為、主に5体の寄生体(脳、内臓、筋肉、魔力器官)が分担して宿主を動かしている。  例え脳を司る寄生体が死んでも他の寄生体が代わりを担う。  戦車を想像すれば分かりやすいかもしれない。] Q.無感情って書いてるのに感情があるように見える... A."少女は"無感情  [少女に見えるアレは《削除済み》した《削除済み》を寄生体が操っているに過ぎない。  これは精神と肉体を分離することで人間には不可能に近い精神耐性を獲得する為の工夫である。] Q.何で魔法"少女"なの? A.変態時に寄生体が宿主の一部を"食べてる"から。 [寄生体は生物なので当然だが栄養補給が必要になる。  蛹化した宿主の溶けてジェル状になった細胞組織の一部を食料として消費してしまうので身体が縮んでしまうのだ。  ちなみに宿主が男女問わず少女の様な風貌になるのは殺人を忌避する人間心理を利用して攻撃を躊躇わせる目的もあったが、残念ながら狂人や邪神などに対して効果は薄かった。] 【現在】見た目がやや可愛いため、現在は大隊のイメージマスコット「魔法少女パラサイトちゃん」兼「名誉士官」の肩書きを与えられ、軍主催のイベントや大隊本部(現在の師団司令部)の警備兵として勤務している。  なお、初対面の子供には高確率で泣かれる模様。笑顔も不気味なので2回泣かれる。 【近況1】感情は無い筈だが、兵士達からは窓際族のサラリーマンの様な哀愁が漂っているともっぱらの評判。 【近況2】よく本を読んでいるが、何故かたまに本と戦おうとする事がある。 【近況3】ある兵士が今川焼の多様な名前についてパラサイトちゃんに話題を持ちかけたところ「私は、回転焼きかな...」と返された。 【近況4】酒場に行ってからD型や兵士達に「パラサイトちゃん特製カクテル」なる物を振る舞うようになった。 {重要}分析の結果、カクテルから未知の《削除済み》が検出された。 振る舞われた兵士及びD型は飲むのを避けて第209化学兵器小隊に提出するように。 【近況5】メロンを持って料理対決に参加するも、ゴツいオッサンに頭を囓られた。 損傷は軽微で頭部もその日に再生。ゴツいオッサンには「独特の甘味がある」と評される。 【近況6】大隊は規模の拡大に伴って師団へ変更。だからと言ってパラサイトちゃんが忙しくなることは微塵もなかった。 【近況7】現在は入隊希望者の面接や基地内に開設した雀荘のウェイトレスなどを任せられている。 【近況8】再び料理対決にメロンを持って参戦、前回と違い様々なフルーツカット技術を身に着けて挑んだ。 以下、ゴツいオッサンの評価を抜粋。 「おおっ、これは意外じゃ!甘味が柔らかい、強い魔力を感じながらも、まろやかさが際立つ。再生と最適化の旅なだけあって、毎回違う味わいが楽しめそうだああ!スキルも多様、まさに戦闘の中にある美味さと言える。」 ....残念ながら、またもや本体が丸かじりされた模様。 【近況9】再び料理対決に再参戦。今回はメロンを諦めて今川焼(粒餡)を焼いて勝負に挑んだ結果、今度はちゃんと料理を食べてもらえた。 結果は3位(10点中7点)だが、司令部に帰ったパラサイトちゃんは妙に誇らしげだったらしい。 【近況10】何故かカレーの大食い対決に出場。 胃袋を魔法で別次元に繋げる驚異の荒業と宿舎でUNOに興じていた寄生兵D型達を強制召喚して食わせる事で200kgを食したが、他の出場者(宇宙から来たらしい150mの[削除済み])が1000kg平らげたので優勝を逃した(それでも2位にはなれた)。 【近況11】これまでの働きと第506装甲擲弾兵大隊「ジアルジア」の編成に合わせるように2階級の昇進(生前の階級に戻ってきたと言えなくもない)をはたしたが、本人は特進の前渡し程度にしか思っていない。  もちろん給料も上がったが、使う機会が限られているうえに本人が無欲なので貯まる一方である。  【志願者】使用された肉体は《削除済み》にて殉職した第《削除済み》大隊の中佐。  【名前】《削除済み》  【年齢】《削除済み》  【血液型】《削除済み》