その男は只の人だ。 人より強い肉体と 人より恵まれた人生を それでも人を見下さず それでも真っ直ぐに行き続けた。 ある時 その男はふと、教会に入った。 誰かに呼ばれた気がしたからだ。 中には入ると 神父様がいた。 神父様は私を見て涙を流した。 神がいる、と。 その時は意味がわからなかったが 今となっては神のお導きなのだろう。 槍を得て 鎧を得て 馬も得て 私は恵まれ過ぎた。 だから、この恵みを なにもない誰かと分かち合おう。 ノブレス・オブリージュ。 強者とは、誰かを助けるために その力を振るうのだ。