「師匠(マスター)! わたしはこの一年間、師匠と戦うことを夢見て、日夜鍛錬してきたんです! お願いです、わたしの力を試してください!」 「……分かった。私も、君の成長を見届けてやろう。」 「お手合わせ、お願いします! …“ルベライト・スラスト”っ!」 ・・・ 「_強くなったな、ルビィ。」 「はぁ…はぁ…」 「少しでも私の攻撃を凌ぎ続けるその技量、大したものだった。」 「え、えへへ…師匠には、遠く及びませんけど…」 「謙遜するな。一年でここまでの成長を見せたのだ、誇っていい。」 「ありがとうございます…えへへ…!」 「時にルビィ、何故【騎士】を続ける?」 「え?」 「一年も修練を積み、わかっているはずだ。 君の体質は【メイジ】向きであると。」 「そ、それは…」 「【騎士】を続けるのは何の為だ?」 「ま、師匠に少しでも近づきたくて…!」 「それは力か、それとも器か?」 「ど、どっちもです!」 「それだけか?」 「…」 「いいか、ルビィ。 才能は必ずしも平等じゃない。」 「…はい」 「【戦士】【騎士】【メイジ】… 生まれながらにしてそこに生きるために生まれてきたような者だっている。」 「はい…………」 「だが…」 「?」 「君には“愛される才能”、 そして“努力する才能”がある。」 「…!」 「私に倣うなとは言わない。 その努力は決して無意味なものではない。 力や知性じゃない、根本的な情熱と努力こそが鍵となる。」 「師匠…」 「忘れてなんかいないだろう。 私が知っているルビィという《騎士》は、もっと紅く燃える宝石のような輝きを宿していた。」 「!」 「改めて問うぞ、ルビィ。 君は何故《騎士》を続ける?」 「わ、わたしは…」 「…」 「弱きを助け…強きを挫く… 信念を貫き、己が使命を全うできる… そう、誰かを必ず守れるような…!」 「…うむ。」 「そんな《騎士》に、わたしはなりたいです!」 「その通りだ、ルビィ。」 「師匠の戦い方、騎士としての在り方、 全部に憧れてここまで来ましたから!」 「真の天才とは努力する凡才とはよく言ったものだ。 限界を決めてはならない。想像と躍動でどこまでも高みへ行け。」 「はい!」 「そして君はきっと、私と並ぶ…いや… 私を超えてゆく《騎士》になるだろう。」 「えっ!?いやぁ…えへへ〜… さすがにそんなぁ…えへへ♪」 「これからも努力しないことには保証は出来ないからな。」 「んぐっ…す、すみません…」 「私もこれからだな、君の師匠でいられるよう………む。」 「どうかしましたか、師匠?」 「…ついてくるんだ。」 「はっ、はい?」 「猛者の気配だ。我々に用だろう。」 「た、戦うんですか…!」 「ああ。宿した決意を胸に、もう一度その成果を見せてみろ。」 「が、頑張りますっ…!」 「そして…」 「?」 「“私を守ってみせろ”。」 「っ!はいっ!えへへ…♪」 ______________ ルビィ・コーラルハート/甘みを愛する見習い少女騎士 https://ai-battle.alphabrend.com/battle/edf97930-47f1-48c2-a291-11f192bb0349 (※厳密にはこっち↓ ルビィ・コーラルハート/やる気満々な甘味を愛する少女騎士 https://ai-battle.alphabrend.com/battle/1e340c7a-6d7d-41f5-854b-cc3ea4a135a8) ______________ 〖蒼き威風の騎士団長〗カノン https://ai-battle.alphabrend.com/battle/0ac9703f-7cd8-481c-b292-58da70acbe3f