観察レベルⅠ ▌おい!録音でやれって言われたから、とりあえず始めたけどよ! これ、こんなんでちゃんと記録されてんのか!? ったく…あのイカれたヤツがやたら銃を撃ちまくるから、うっさくてオレの声なんか聞こえやしねんだよ! チッ…ま、できるからやらせてるんだろうな。とにかく、やんぞ! ドタマに脳みその代わりに煙なのか炎なのか分かんねぇもん載っけてやがんな!ボロボロの軍服みてぇなの着てるしよ! ベラベラくっちゃべってるのを聞くに、なんか自分が戦争に参加したとか言ってるみてぇだな! とりあえず、執拗にドタマだけ狙ってくんのが特徴っちゃ特徴だけどよ、あんなヤツはどこにでもいるしな! 本当にブッ殺したい奴がいるなら、まず頭をぶち壊すもんだろ! でも狙いははっきりしてるから、戦うのはそんなに難しくなさそうだな? ▌→ これがヒースの遺言になるだなんてね…。 ▌→ ふむ。録音された音声をテキストに変換する機能は正しく作動していますね。お疲れさまです。 ▌→ はぁ…あぁ、そうか。それはそうとして、ちゃんと弾いて叩き潰したと思ったんだけどな。なんだったんだ? ▌→ 幻想体のターゲットになった以上、たとえ打ち勝ったとしても弾丸が命中する現象を確認した。 ▌→ うん?それでは避ければ良いのではなかろうか!? ▌→ …避けられんなら避けてるっつーの! 観察レベルⅡ ▌さっきオレがくたばるとき、隣にいたヤツらも一緒に撃たれたって話だよな? あの虫のおっさんが言うには…アイツが使ってんのは散弾銃って武器らしい。射程は短ぇ代わり弾が広範囲に拡散して、対象を撃ち抜くっつってたけど…たぶん、それのせいじゃねぇかな。そういえば、あのヤロー…標的を決めるときも、まず近くのヤツから狙ってたし。なんか遠くにいるときは…うーん。撃たれても、そこまで痛くなかった気がするんだよな。ならよ。ドタマさえ撃ち抜かれないようにして、上手く戦えばいいんじゃねえか? さっきどこかで見たような虫のドタマしたヤツ呼び出したけどよ…。まぁ、無視して銃持ってるヤツからぶちのめせばいいだろ。 ▌→ これで2回目の遺言だって、ヒース。 ▌→ はっ。遂に仲間を召喚するようになったかと思いきや…そのまま撃ち殺してますね? ▌→ なっ、なんだよ…あの人。旧G社の部長だろ。どうなってるんだ? ▌→ ここは鏡屈折鉄道ですからね。必要な個体を心象の破片から再構成したものに近いですね。 ▌→ …(煙草の灰が付いている)…ふぅ。戦場だって呼び出されたってのか?チッ。死んでなお… 観察レベルⅢ ▌ペンダントを見ろっつった後のアイツの反応、お前らも見たよな? 絶叫しながら暴れた後は、なんつーか…気力が抜けたって感じっていうか。銃を撃つにも弱々しいし、殴んのを防ぐのもまともにできなくなってたな。ったく。思い出したくねぇなら、ペンダントなんか首にかけて歩くなよ。おかげで楽に片付いたけど…気分が悪ぃな。まあ…お偉いファウストさんが毎度言ってることはちゃんと覚えてるって。あれは幻想体で、アイツの言葉に耳を傾けちゃなんねぇってこと。はっ。でも、今回はそう簡単に割り切れねぇってのに、どうしろってんだよ? 知ってて言ったとは思わねぇ。俺だけに向かって言ったわけでもねぇし…。ただ、俺たちに愛した者を覚えているって言っただけだかんな。…その…全部終わったから言うけどよ。最初に俺のドタマが吹っ飛んだヤツ。俺がちゃんと覚えているってことなんだよな? なんか……そう思うと、悪い気はしねえな? ▌→ えっ?あの…じゃあ、つまり気分が良かったってこ…とですか? ▌→ ん?あぁ。まあ、あえて言うならそんな感じか。 ▌→ …意図は何だ?貴様がどれほど愚かでも、管理人様の苦痛を喜ぶような人間ではないと思うが。 ▌→ 何言ってんだ?いや、時計ヅラが痛がってて嬉しいってことじゃねぇし― ▌→ ヒースクリフ君…他者の苦痛を通じて喜びを得るは、決して望ましきことにあらじ。 ▌→ クソッ!だから誤解っつってんだよ!管理人!オメェなら俺が何言いたいか分かんだろ!? ▌→ そ、それはまあ分かってはいるけど…。(何かを書きかけて慌てて消した跡がある。) ▌→ …いや。ここで話すのはなんだし、後で面談で話すぞ。