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【争いを鎮める白き樹冠】

《依頼文》 かつてこの世界──“戦輪界”は、 三つの種族が千年ものあいだ互いを憎み、恨み、殺し合いを続ける地獄であった。 争いはもはや常識となり、怨嗟は血脈のように受け継がれる。 終わりなど、誰も想像すらしていなかった。 その戦乱の只中に、“彼女”は現れた。 『微光のレギオン』。 争いを厭い、ただ穏やかな交流を求める、白い少女たちの群れ。 彼女たちは戦場を駆け、倒れ伏した者へ手を差し伸べた。 癒やし、救い、寄り添うその在り方は、まさしく奇跡であった。 ──だが、長き戦いに疲弊しきった我々にとってその救いは甘美な毒だった。 彼女たちの慈光は静かに、しかし確実に世界へ浸透していった。 気づけば──既に世界人口の半数以上が、 自らの意思で、彼女たちの“統合”を受け入れてしまった。 確かに争いは止んだ。 憎しみも、悲しみも、痛みすら消え去った。 しかしそれは、種としての死へ向かう “緩やかな滅び” に他ならない。 我々は理解している。 間違っているのは、おそらく我々の側だと… それでも……それでも願わずにはいられない。 恥を忍んで頼もう。 どうか──彼女たちを討ち滅ぼしてほしい。 ─────────────────────  世界に蔓延る争いと、  そこに広まる悲しみを、   少女の意識は記録した。  少女は静かに歩み寄り、  戦う者の手に握られた剣を見つめた。  怒号を聞き、悲哀を聴いた。  無数の声を束ねる少女の意思は、  言葉少なに、しかし確かに問いかけた。  ──戦場に立つ者よ。  あなたは、本当に戦いを望むのか。   EX【終戦に ただひとひらの 夢の舞う】 https://ai-battler.com/battle/f385d1b2-ce54-49ff-894f-e16d5b7694e4