■石上新政(アラマサ・イシガミ) 年齢:59 生年:2006/03/11 性別:男性 所属:斐伊川重工 ■概要 老いてなお大成した斐伊川の大業物。 同社思想を体現したかのような遠距離武装を持たない圧倒的な近接戦術を体得しており、一対一の戦闘では極めて高い戦闘能力を発揮する。 旧き日に日本に生まれ、同国の潮流の最中に違和を抱き、自らの身体性を追求した。30半ばに斐伊川重工の台頭に従い従軍、日没戦争においても前線を戦い抜き、なおも生存し続けた。 斐伊川重工の雇用構造は極めて特殊であり、彼らは画一化されたシステムを持たない。複数の家とも表現できる部隊が存在し、彼らは互いに競争しながらも、それぞれが本部からの指令に従い作戦を遂行する。 その部隊の中でも、最も生存し、そして最も戦果を挙げたある部隊があった。彼らは日没戦争以前から洗練された技術を持ち、そして何よりも忠実であった。義を抱き、傭兵の中では珍しく、不殺主義を掲げるものがほとんどであった。しかし彼らは死に、最後に残ったアラマサこそが、唯一の殺人趣味者であった。 彼の戦闘方式は表層上、彼の友人たちに準えた義あるもののように見える。その実、彼は殺しをするものの、その殺しは武士精神に倣った腹切と斬首によるものであり、敗者の尊厳を守る義ある斐伊川の傭兵として、よく取り上げられる。 しかし、彼が敗北の機運を感じた場合は違う。 彼の機体は近接武装のみに思えるが、袖部や踵には杭や機銃があり、不意打ちとして使用が可能になっている。もし彼が押された場合、これらの武装を活用し、一切の容赦をせず機体を破壊する。 彼がこのような戦術を持つ理由は、彼の精神によるものだと言われている。彼の本性はむしろ、敗北の間際におけるそれであると。 義の一切を理解できなかった彼は、他人の義を模倣して生き抜いた。彼が戦争の黎明を生き抜いたのは、最初から高まった実力によるものではなく、極めて下劣で卑怯な戦術と、それを可能にする知性によるものである。部隊に入ってからというもの、彼は義を倣い、それに従った。ただそれが導く不殺という結果だけは、生存者である彼には理解できなかった。 あくまで重工関係者による噂であるが、休憩中の彼を見た職員からは、殆ど本当なのではないか、と言われている。 ■「十束剣」:求道 製造:斐伊川重工 分類:与剣人型機動兵器(同社分類) 入滅鉱抽出部位:腕部 入滅鉱構造特性:速化 入滅鉱共鳴特性:精神分裂 Ts-0Sに類似する構造試験と、同社最高戦力の為の機体製造を兼ねて設計された機体。十束剣と呼ばれる故は、彼自身の出身部隊の人数と、実在する十束剣への憧憬による。 背部の鞘には十振りの刀身が格納されており、接続者はこれらを適正に使い分ける技能と知能が求められる。