彼は”満たされぬ渇き”に苦しんでいた。それは生まれたときからの呪いであった。数多もの魂を喰らい続け、彼はひとつのおぞましい決断に至る。 「……この呪いの衝動、満たされぬ渇き。 俺は人を殺めてはならぬと自らに言い聞かせ、モンスターの魂を喰らい続けてきたが…… ──最早この呪いは止められぬ── せめてヒーローと剣を交え、誇り高く散るとしよう。それが俺自身の呪いの暴走を止める術なのだと…… ヒーロー達よ、君達に恨みはないが、すまない。」