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【侵触の母神】ヴァストリア

機密報告書: 「侵蝕母神ヴァストリア」解析報告 提出者: 特殊生物調査部隊・第一班 機密指定: 極秘 - 管理局上層部限定 対象名称 コードネーム: 侵蝕母神ヴァストリア 分類: 支配種中枢個体・ユーサーパー感染体 発見経緯 本個体は、異常森林領域「瘴影母林(しょうえいぼりん)」の中心部にて確認されました。この領域は瘴気が極度に濃縮されており、内部の調査は極めて困難。瘴影母林に接近した調査隊が突如大量の感染生物の襲撃を受け、壊滅的な被害を被った後、森林中央でヴァストリアが確認されました。 母神と呼ばれるに相応しい巨大かつ異形の姿で、周囲の生物を次々と寄生・支配する様子が観測されています。 外見的特徴 1. サイズ: 推定全長60メートル、全高40メートル。中心の「核体」は植物の花のような形状をしており、その周囲に無数の触手状の器官が広がっています。 2. 体表: 暗紫色の外殻に覆われ、全体的に樹木と肉体が融合した異様な外見。触手や芽のような部位からはユーサーパーの幼体が絶えず放出されています。 3. 中央核: 中央に存在する巨大な花状の「核体」から常に瘴気が放出されており、これが周囲の環境を侵蝕する主因となっています。この核体は極めて硬質で、簡単に破壊することは不可能。 4. 触手: 半透明で光沢のある触手が無数に生えており、それぞれが独立した攻撃機能を有します。触手の先端からは瘴気の霧を放出し、接触した生物を即座にユーサーパーの媒介に変える効果があります。 5. 瘴気の種: 周囲には「瘴気の種」と呼ばれる寄生体の卵が散在。これらは侵入者を標的として即座に発芽し、攻撃的な感染生物へと変化します。 行動パターン 1. 領域拡大: 瘴影母林の中心から瘴気を絶え間なく放出し、生態系を侵蝕。領域内の生物を取り込みながら勢力を拡大しています。 2. 幼体の放出: 触手や芽からユーサーパーの幼体を生成・放出し、周囲の生物に寄生させます。この行為を通じて、新たな配下を増やしていきます。 3. 防衛反応: 自身の領域に侵入する敵には瘴気の霧で攻撃し、さらに周囲の配下を操作して排除します。 能力 調査隊が壊滅状態のため、ほとんど不明 脅威評価 戦闘難度: ★★★★★ 戦略的価値: ヴァストリアを討伐すれば「瘴影母林」の感染拡大が停止する可能性が高い。 推奨戦術 1. 核体を破壊することが討伐の鍵。ただし周囲の配下の妨害が激しいため、掃討部隊を複数展開する必要がある。 2. 瘴気に対する完全な耐性を持つ装備が必須。 3. 瘴影母林を火力で焼き払うなど、大規模な殲滅作戦を検討する。 備考 侵蝕母神ヴァストリアは、ユーサーパーの支配種の中でも「母体」として特異な存在。領域の拡大速度や感染能力の高さから、早急な対策が求められる。討伐作戦は極めて高いリスクを伴うため、準備不足は許されない。 【報告終了】