八鳥家は神祀り四家の一つ、神産みの『白楽』その分家。 白楽の《神を産む》という本質がとても色濃く出てしまった子。時代が時代なら現人神として敬われたかもしれません。 先祖返りとも言うべき血の濃さは亜神マナの影響を強く受けてしまい、近親を愛するという禁忌を抱えています。 高校時代にクラスの男子と付き合ったこともありますが、兄以外に肌を触れられるのが耐えられなくて別れました。 兄の春は三つの魔を宿し、一族としては優秀な部類でしたが伽耶の才能が突出し過ぎていて当主は彼女になる予定でした。 それでも春は自分より優秀な妹を家族として愛し、日々辛い修行をさせられる彼女を支えていました。 人を超えた存在を九つも制御する修行は地獄すら生ぬるいと言えるべき苛烈さであり、そんな日常の中で優しくしてくれる兄を慕うのは当然のことでした。 伽耶が自分の想いに気付いたのは小学生の時、兄に彼女を紹介されたことがキッカケです。 幸せそうな兄を見て想うのは祝福する気持ちではなく、隣にいる女へのどす黒い嫉妬心。 幸か不幸か常識をもっていた伽耶は兄に想いを告げることはなく、数年後、彼が結婚する半年前に家を出奔。 以後はフリーランスの退魔士として生きています。 【宿す魔】 ・月読尊:月が地上に映す影。惑星を抱きしめられるほどに長い手を持っている。人の欲を肯定し堕落させる存在。 ・件:産まれた時に未来を予知する人面を持つ獣。魔獣や神使ではなく、異なる世界に存在する異獣。語る未来は悲劇が大半。伽耶の未来を確定させない為、滅多に喋ることは無い。 ・ミノス:以前は暗黒大陸と呼ばれていたクテルンシア大陸奥地に住む亜神の眷属。六創主にして亜神ドルムの影響を強く受けており、"迷うことが出来ない"業を抱えている。四本の竜腕、巨人の体躯、山羊の脚を持つ。死ぬと転生する種族なので個体数が増えることも減ることもない。 ・ウリエル:六創主にして亜神のラフィと契約し唯一神を捨てた天の眷属。樹木を操る典位聖剣シラートと魂のみを燃やす葬炎を生む魔剣ベルクハウゼンの使い手。知識欲が強く、その欲求は自らの破滅がわかっていてもラフィと契約したほど。