対天使用量産型決戦兵器【神人機<Typeイルム>】 世界の可能性が尽きた時に現れる終末装置【天使】に抗うべく、宇宙に住む全生命体が総力を結集して作り出した最終兵器。 Typeイルムは極限環境生存特化型としてデザインされており、腕部の法則干渉器<ティーラ>によって本来不可逆である存在変換から戻ることが可能。 但し、最終負荷状態の天使相手だと出力負けする為に、あくまで逃走・撤退用の兵装である。 この兵装の基礎理論は数千年後に生まれる異世界の魔女より吸血鬼を通してもたらされた。 様々な対策を施したものの、先史文明は滅びたが、三番目の天使までは討滅・封印出来た為、時間稼ぎには成功しており、その際、世界間移民船の護衛としてつけられた次元潜航艦に格納されたのが本機である。 普段は次元溝と呼ばれる世界と世界の間を漂っていて、多世界連盟からの要請や天使の襲来に応じて出撃する。 搭乗者のアーチェ・マイゼルライヒは亜神の使徒たるマイゼルライヒ一族の産まれ。本来神や【天使】とは不干渉であるべきマイゼルライヒ一族が神人機に乗るのは禁忌であり、神祀り四家からそれぞれ追手が差し向けられている。 マイゼルライヒ一族らしく、精霊やカミ、悪魔ととても相性が良い。そのせいか、イルムとの適合率も40%という驚異的な数字を叩き出している。 ーーーーー以下、蛇足&駄文ーーーーー 先史文明において、他世界の観測及び"世界規格に登録された記録"を読みといた人々は、世界の終わりに現れる【天使】もしくは【竜】と呼ばれる存在への対策を早々に開始した。 複数の銀河系及び複数の世界との交流により繁栄を極めていた生命達が数百年後、もしくは数千年後に起こりうる事態へ対処したのには理由があり、 数多の記録より天使が現れるのは可能性が収束もしくは停滞した世界。 そして、その段階まで進んだ文明は全てを成せる故に生存欲求が薄く、また新しい何かを生み出す力…"より良い未来が欲しい"という想いに欠けていることがわかっていたからである。 それ故に、未来を望む人々がいる間に対抗手段を見つける必要があった。 まず彼等は生命の守護者たる勇者<カリヴァ>に希望を見い出し、擬似聖刻【イミテーションアルマ】を使用した人工勇者計画<ソードナープラン>及び人工聖女計画<ガードナープラン>を進めた。 しかし、消滅した他世界の"事象記録<クロノグラフ>"より勇者や聖女でも未覚醒の天使にしか対抗出来ないことを知った彼等は、より強力な力を求めた。 過去に零落させた<神>を概念から術式で再現したはいいものの、やはり感情のないカミはスペックは高いがエネルギーの最大値において奇跡を起こせない分、人に劣る。 故に、神たる器に人を乗せることで、奇跡を起こせる神の上位種<亜神>を再現するべく計画されたのが【神人機】である。 最も特異な部分は概念骨格フレームで、これは天使のもたらす"存在変換"への対策。"在る"こと自体の物質化により、天使の存在変換にも理論上48万秒耐えられる。 また各機体には"運命制御機構"が搭載されていて、世界へ一人称視点を押し付けることで、自らがヒーローもしくはヒロインとして奇跡を起こせる確率を跳ね上げるシステムである。 但し、その特性上、複数機体が同時に発動することはできない為、主人公+仲間というパーティ編成での運用が求められる。