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念奏の真核者 リン

『ネンソウ』の真核者 謎の集団『アンダーヘヴン』の『真核者』の内の一人 リンの過去: リンは昔片親でその片親から虐待を受けていた。 学校でもその噂が持ちきりで誰も彼女と会話したがらずおもむろに避けていた。 だが中学3年生へと上がった際、家庭環境は変化を迎えた。 なんと父親は心筋梗塞による急死だった。 保護してくれる親族もおらず彼女は施設行きとなった。 毎日地味で同じ服、毎日同じような質素で少ないご飯、そして変わらない環境、更には施設ぐるみでの人身売買で知っている子供達が減っていった、既に彼女は精神がボロボロになっていた。 だがある日施設内で奇妙な悲鳴が聞こえた、大人たちの悲鳴だった。 一人一人とまた悲鳴が上がり銃声も響いていった。彼女は恐る恐る陰から見ていると『黒いローブを着た謎の男』が手のひらから出る光を照射して大人達を消していった、彼女はあまりの恐ろしさに腰を抜かしているとその『黒いローブの男』が近づいてきた。 彼は「もう大丈夫です、ここの恥ずべき大人達は全ていなくなりました。」と言った。 そして立て続けに 「私は新たな住居として信頼出来る教会、もしくは里親の捜索を第一として行動します、もしこれ以外の選択肢があると言うのなら私は貴方達子供の意見を最大限尊重します。なんでも仰ってください、質問にも答えましょう」と。 するとある子供は「おじさんはヒーローなんだね!」と言う子もいれば、 「僕教会は嫌いだし知らない大人の子になるのも嫌だ!」と言う子もいる。 だがその『謎の男』はフードを外してこう答えた。 「私は貴方達子供の意見を最大限尊重します。どちらも嫌というのならば私は別の方法も詮索します、貴方達は未来の宝なのです、嫌な事は出来る限り見せたくも体験させたくもありません。どうしてもというのなら私が保護をしましょう。」と。 するとその子供は「人を殺してる人の養子になりたくない!」というと明らかに『謎の男』は悲しそうな顔をしたが持ち直して「酷い光景を見せてしまい本当に申し訳ありません。」とひたすら平謝り、 すると『謎の男』は「この中で誰か警察官になりたい人はいらっしゃいますか?」と言うとさっきの子供は気まずそうに「はい……」と手を挙げた、 そんな子を見て『謎の男』は「でしたら私が警察運営の寮や施設の手配も可能です。希望するのならどうやら幼少からの格闘術や法律の勉強も可能だと言うのです、きっと警察官育成にも手をかけてくださるはずです。」と言うとその子は 「ごめんなさい、さっきはあんな事言ってしまって、お兄さんは助けようとしてくれたのに……」 とボロボロ泣きながら提案を聞き『謎の男』へと感謝を告げた。 私はそんな『謎の男』へ名前を聞いてみた。 彼は『カルナク』というらしいのだ。 リンは「カルナクにお願いして名刺も貰った上でありがとう」と感謝を告げ、そのまま別の里親へと引き取られた。 里親はとても優しく、高校への進学まで進められたがリンは独り立ちをしたいがために自ら進学を断った、 里親は無理に高校へ通わせることもなく1年未満という短い期間ではあったがとても幸せな時間だった。 彼女はバイトも忙しく日々汗水流していたがそんな時ふと『カルナク』の名刺が頭をよぎった、そして休日に名刺に書かれていた住所へと行ってみた。 すると廃墟同然の建物には『カルナク』と思しき人間が椅子に座って聖書を読んでいた。 リンは建物へ入ったが『カルナク』は嫌な顔を一つせず「あぁ、貴方はあの時の……元気でしたか?リンさん」と一年越しであるにも関わらず顔と名前も覚えてくれていた。 彼女はあの時の異能や活動について詳しく聞いてみた(詳しくはカルナクの過去編プロフィールにて記載) 彼女は例えテロ紛いの認められていない行動だったとしても『カルナク』の行動により確かに救われた人間の一人だった、彼女もそのような人間になりたいと思い彼女は全てのリスクを承知で彼へ『試練』を受けたいと申し出た。 彼は苦渋の判決ではあった物の来る者拒まずの精神で『試練』を受けさせ彼女を『真核者』にしたのだった。 彼女はよく最古参の仲間『バゼット』と絡んでいるが当たりが強い。 彼女は初めてアジトを訪問した際『バゼット』はハンバーガー屋へと赴いていて不在だったとのこと。 だが彼女は『バゼット』のことを「頼れるバカ」「優しい単細胞」と称して信頼している。