ハンス=ウルリッヒ・ルーデル 第二次世界大戦中のドイツ空軍の軍人 渾名 ソ連人民最大の敵・一人で1個師団並みの力を持つ男・空の魔王・シュトゥーカ大佐・ルーデル閣下・東部戦線の鷲 階級 大佐 wiki内容 ヨーロッパ東部戦線(独ソ戦)において、ソ連戦車500両以上と800台以上の車両を撃破する戦果を挙げた。しかもこれは確認できた戦果であり、実際には無断で出撃したり部下に戦果を譲ることがあったとされるため、正確な数は不明である。また、少なくとも9機を空中戦で撃墜しているためエース・パイロットの一人にも数えられる。これらの戦功から、騎士鉄十字章の最高位の「黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章」を授けられた。なお、この勲章の受章者はルーデルただ一人である。 フェルディナント・シェルナー陸軍元帥からは「一人で一個師団の価値がある」と評された ルーデル自身はナチ党員ではなかったが、戦後においてヨーゼフ・メンゲレなどナチス戦犯の庇護に協力し、ネオナチの前身たるドイツ帝国党のメンバーであったことから典型的なネオナチ活動家と見なされている。戦績 出撃回数 2,530回(うち、Fw 190FやFw 190D-9での出撃が430回) 被撃墜回数 30回 戦闘による負傷 5回 戦果 戦車 519輌(この数は戦車部隊一個軍団を撃滅したのに相当する) 装甲車・トラック 800台以上 火砲(100 mm口径以上) 150門以上 装甲列車 4両 戦艦 1隻(マラート)(ルーデルの爆撃によって2番主砲塔より前部(一番主砲塔・艦橋・一番煙突含む)を失い大破着底。マラートはこの後も残った砲を用いて戦闘に参加するも、ドイツ軍地上部隊からの砲撃もあって1942年末までにすべての主砲を下ろし半ば放棄されている。終戦後数年を経て浮揚・修理された) 嚮導駆逐艦 1隻 駆逐艦 1隻 上陸用舟艇 70隻以上 航空機 9機(戦闘機 2、爆撃機 5、その他 2。9機のうち1機はJu87G型の37mm砲によって撃墜されたものである) 受章勲章 ルーデルは唯一の黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章受賞者である。 騎士鉄十字章(出撃回数400回、戦艦マラート撃沈の功による) 柏葉付騎士鉄十字章(出撃回数1000回による) 柏葉剣付騎士鉄十字章(出撃回数1600回による) 柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字章(出撃回数1800回、戦車撃破数200輌による) 黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章(出撃回数2400回、戦車撃破数463輌による) 金・ダイヤモンド付空軍前線飛行章(2000回出撃記念ペナント付) 航空戦での特別の戦果を讃える名誉杯 戦傷章金章 金・ダイヤモンド付パイロット兼観測員章 ドイツ十字章金章 二級・一級鉄十字章 勲功章 (ハンガリーより) 武勇章銀章 (イタリアより) ルーデルの残した記録は並はずれて高いため往々にして伝説めいて語られるが、これらの戦績はあくまで公式記録に基づくものである。というのも、戦友らの証言によればルーデルは仲間たちの評価を上げるために自らの戦果を他人の戦果として申告させていたといい、この証言に従えば実際の戦果は公式記録より多い事になる。また彼は、負傷した際も病院からこっそり抜け出しては出撃して戦列に紛れていたため、実際に挙げた戦果はさらに多かったものと思われる。 また、右足を切断するというパイロット生命に関わる事態が起こったことで、退院後、部隊に戻ってからは航空団司令として地上勤務に就いていると上層部には思われていた。そのため、部隊を率い4月から終戦までに30輌以上の戦車を確実に破壊したと言われる戦果も、公式戦果として認められているのは3輌のみである。 こうした戦績から、ルーデルは様々な人物に評されている。戦争末期に中央軍集団を率いたフェルディナント・シェルナー元帥は「ルーデルは一人で一個師団の価値がある」と述べており、ルーデルの航空支援に全幅の信頼を置いていた。ハインリヒ・ヒムラーによって彼の指揮下からルーデルが異動させられた際には、「(航空支援なしで)小銃のみで戦線を維持できるとでも思っているのか!」と怒り、わめき散らしたという。 フランスの撃墜王であるピエール・クロステルマンは、ルーデルについて「なんと残念なことか、彼が我が軍の側でなかったということは! 」と述べている。戦後知り合ったルーデルとクロステルマンは非常に親しい友人同士となり、お互いの家をよく訪れる間柄にまでなった。こうした関係から、クロステルマンは戦後に生まれたルーデルの息子であるクリストフの代父となっている。 また、ドイツ空軍トップエースのエーリヒ・ハルトマンは戦後ルーデルの戦績について「自分は複数のチームで戦っているから、それで真似することはできる。だがルーデル個人の真似はできない。誰もできやしない」と述べている。 ルーデルによる実際の戦果・撃破数は現在も分かっていない。