ログイン

56階層 【本の虫】ブックバグ

本の姿をした蝶。生息地域は主に大きな図書館の近くの森などと身近である。しかし個体数がかなり少なく、B.C歴(ビギナーセンチュリー)143年の観測開始からの241年間、たったの4回しか目撃されていない。 基本的に群れで行動しており、どのジャンルの本に擬態しているかは個体によって差がある様だ、どうやらラブロマンスの本に擬態した個体が多い模様。 30年ほど昔は自然動物の持つ魔力に対する研究が進んでおらず、本の様な蝶なのか蝶の様な本なのか分かっていなかったが、324年にニュービー・バベル魔法博士の論文である、「自然魔力とそれに対する副作用について」内で『自然動物や自然そのものに魔力が宿る事があっても、人工物に自然的に魔力が宿る事は無い。』と明言され、ついにこの魔法生物は本の姿をした蝶であるという事がわかった。