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セイ

地球は戦争によって疲弊していた やがて戦争は終わったが、産み落とされた兵器もとい獣人達は人権を得る為に純人と戦争をした 他人を傷つけることによって己が傷を癒す為 生まれた矛盾、虐げられた矛盾、戦う矛盾、 生きるという矛盾 そんな世界にセイは一人で居た ご飯を食べる。慰る。月を見る。眠る 意思は無かった だが生きていた 小さな箱庭で御伽噺を聞かせながら 傷が増えていった 心に、身体に その日は月が大きかった 小さな窓に収まらない月ー それが愛おしくなって 外に出ていたー矛盾ー 大きな鎖が外されていたー矛盾ー 血みどろの中にいた 嫌なことは忘れたー矛盾ー 横たわる男から私の写真のロケットを拾った 向かってくる弾丸を避けたー矛盾ー 館が燃えていた あの人が微笑んでいた ー矛盾ー 獣人の立場が法律上では人間と対等になった頃、セイは人ごみに扮していた いまだに矛盾だらけの汚れた社会で 矛盾は存在しなくなったー矛盾ー セイが見つけていくから