かつて、とあるホビットがとある勇者から贈られ、大事に使っていた草の加護を持つロザリオ。 そのロザリオは、長い時を経て使用者の力と思念を溜め込んだ。 ホビットが人々から忘れ去られた後も、そのロザリオは人の手を渡り存在し続けた。少しずつ草の力を蓄え、ホビットの故郷の教会に渡り、女神像の首にかけられた。 以来、その教会で祈った者は、草の精霊によって異空間へと導かれる。 より強くなるための試練を与えるために。また、ホビットが与えた慈しみを誰かの記憶に残すために。