6000m級の山々が連なる世界最大級の山脈『狂唖山脈』。 年中極低温の吹雪が吹き荒れる、成層圏に近い死の山脈。 ムホウヤシャトラはそこに生息する。 主に肉を好み、吹雪と共に山を降りては獲物を狩り尽くす。 6本の足は、不安定な岩肌でその巨体を支えるために発達したもの。 足の間には翼膜があり、これで風を受けグライダーのように滑空する。 名前の『六峰』は、その滑空能力から“六つの山を飛び越える”と言われているため。 口部から伸びた二対の牙は『刀歯』とも呼ばれ、口から吐く冷気を調節する役割がある。