ログイン

【滅亡の先へ】ヒート

これから、来世へこの一週間の日記を繋ぐ。私が失敗しても、今度の私が見てくれますように。 一日目 彼を問い詰めたら、原因不明と言っていた。何度も私達が死んでいるのはどうしてだろう。進展は特に無かった。明日には地下を出よう。 二日目 ...私は、地上に出た。地下から抜け出した。...ここまで二日。いつもより早いかも。無線機が落ちてたから、聞いた。「南へ、とにかく南へと走れ。」...あー、明日は疲れそうだ。 三日目 走った。まだなにもなかった。足りない。足りないんだ。 四日目 また無線機が落ちていた。「今度はここから西へ走れ。」...何回走らせる気なんだろうか、あの人は。よくわからない。 五日目 走った。足りなかった。もっと体力つけとけばよかったかも。 六日目 ...なにか様子が変な気がする。空が夜なのに紅い。...まだ足りないのだろうか...? 七日目 ああ、そういうことだったのか。 私達の破滅は 確定されていた。 熱い。その紅い星に私は焼かれている。 きっと来世は、なにもせずにいる。諦める。 ...でも、それでもいい気がした。だってどうしようもないから... ごめんなさい。全て知ったのは私だけ。でも無理なの。 みんな...なにもしない、諦めた私をどうか許して。 「...太陽が落ちてくるなんて、不運なことだ。Heat、君はよく頑張ったよ。おやすみ。」