神は、無慈悲である。 時には、ありもしない罪悪を突きつけ、人を苦しめる。 原罪裁判。それは、神による人間の蹂躙。呪われ、公平さを失ってしまった、法の神テミスによる、殺戮。 テミスの使者であるノーモスにも、その権能が与えられていた。 ノーモスは、良くも悪くも純粋で、正義感が強かった。 だからこそ、彼は呪われたテミスの力ではなく、元来の罪を露わにし、裁くという能力が色濃く残った。 対象者が悪人でないのなら、弱体化する。 この、破綻した権能こそ、ノーモスを人間たらしめ、テミスを未だ法の神たらしめる唯一の希望だ。 「原罪裁判、開廷。お前の罪を暴こう。」