亀龍村之掟 ウドンと云ふ龍ありけり。 かの龍の逆鱗に触るる事あるまじ。心せよ。 亀龍の魔笛を継ぎし氏族はウドンを操る力を秘むる。 かの氏族、麺ヶ丸家とぞ称す。 亀龍村民の定めはこの一族と笛を永久に護り継ぐことにあり。 麺ヶ丸家歴代当主 初代当主 麺ヶ丸龍一 二代目当主 麺ヶ丸龍馬 三代目当主 麺ヶ丸龍喜 四代目当主 麺ヶ丸龍太郎 五代目当主 麺ヶ丸龍伍 六代目当主 麺ヶ丸龍之介 亀龍村の童話:サヌキウドン伝説 むかーしむかしの事。 龍霞谷はいつもより一層濃い霧に覆われ亀龍の人々は家で細々と焚き火を囲んでいました。 その時、大きく地面が揺れ、谷の霧から四匹の白龍が出てきました。 噛みつき力が強い龍 鱗が鋼の様に硬い龍 雷を呼び寄せる龍 隼よりも速い龍 四匹の龍の力は凄まじかったですが、なんとか村の人達の力で龍を押し返しました。 ですが、突然四匹が眩い光を発し融合し、長さが50尺もある巨大な白龍が現れました。 村の人達の力は及ばず、遂に龍は村の中心地まで侵入しました。 その時!突然不思議な笛の音が鳴り響きました!その音を聞いた龍は攻撃を止め笛の音の鳴る方へと向かいました。 その音の主こそ、初代麺ヶ丸家当主・麺ヶ丸龍一でした。 龍は麺ヶ丸の笛による命令で霧の中に消えて行きました。 それから麺ヶ丸家は代々この笛を吹くことにより龍を召喚し操る事が出来るようになりました。 村の人々はその白く長い身体をうどんに例えそれぞれに『カケウドン』『ニクウドン』『カマタマウドン』『ケツネウドン』そして『サヌキウドン』と言う名を付けました。