脆弱級 未来の姿 https://ai-battle.alphabrend.com/battle/7a5193de-4ed7-4bb0-8ef2-03a0e5e045c0 ※用語集 ・ダンジョン保険:家にダンジョンが作られる事案がまだ7件目だったため、別の保険で代用となっていた ・家ダンジョン事件:家の中にダンジョンが生成される事件は過去1500年で6件のみだったため、専用の保険は無かった。家は国が補填するらしい ・丼屋うま味所:灸一家が経営する牛丼屋の名前 ・牛豚DX・Mayday卵丼(ぎゅうとんデラックス・メーデーうどん):牛、豚、鳥、山羊などの肉が乗せられ、卵を掛けた逸品。大食い勢用の轟サイズは約8kg サイズ表:ミニ・小・並・大・特・メガ・ギガ・テラ・キング・絶・轟・深淵 ・月昼(げっちゅう)工房:灸の曽祖父から受け継がれた鍛冶屋の名前。日本で最も優れた武器屋と言われている ・黒柳 信:灸の保険を担当させられた警部。最初は「市役所に任せろよ…」と言っていたが、今では一緒に飯を食いに行くほど仲良くなった 〜〜〜黄色兎の入隊〜〜〜 近所に新しく造られた焼肉屋に[大食いチャレンジ]があるらしいので行くことにした 灸「さて、新しい大食い屋がでたみたいだし行ってみるか」 焼肉屋で温かく迎え入れて貰い、そのまま食べ放題を注文した 店員「ほらよ」 テーブルに置かれたのは大きな海苔巻きだった 灸「これは?」 店員「おやおや?知らなかったのか?この店ではコレを食べないと食べ放題出来ないんだぜぇ」 灸「なるほどな。ま、食べるか」 店員「じゃあ1時間セットするぞ」 タイマーのボタンを押して店員は奥へと行ってしまった 灸「この程度5分で食べ終わるんだがなぁ…」 2kgほどの巨大な海苔巻きをさっさと食べて呼び出しボタンを押す それからモニターに自分の席番号が映って待っていると 店員「はい何ですか?」 灸「食べ終わったぞ…肉の注文。番号順に持って来い」 店員「へいへい」 態度の悪い店員を待ち続ける タイマーを見ると、残り45分となっていた もう一度ボタンを押してモニターを見ていると、1分程度経った所で消えた また押すと、今度は10秒程度で消された 灸「いい度胸じゃねぇか…」 ボタンを連打して約8分 店員「いい加減にしやがれクソガキが!!」 店員が出てきた 灸「それはこっちのセリフじゃボケがぁ!!」 店員が警察?を呼んで事の経緯を話した 警察?「なるほどな……」 店員はこちらを見ながらニヤニヤと笑っている 警察?「簡単に説明すると…お前が大量に食った挙句、金を払わない上でまだ食ってないと暴れたと」 店員「ほら、警察もそう言ってるぞ。食べた分の3万払え」 灸「はぁ!?どう聞いたらそうなるんだ?まぁ…奴が呼んだ時点で低知能だとは思ったが…そもそも食べ放題は5千だし。俺も警察を呼ばせてもら…」 ポケットから携帯を取り出すと即座に警察?に取られる 灸「携帯返せよ」 警察?「さてはお前逃げる気だな!金払えっつってんだろ!」 ??「そこまでだ!」 店の扉を勢いよく開いて一人の男が入る 灸「やっと来たか、黒柳警部」 店員&警察?「警部!?」 黒柳「やっととは何だやっととは。君が十分な証拠が集まるまで録音しろって言ったんだろ!あ、自分は黒柳 信です」 警察手帳を見せて自分の身分を証明する 灸「さぁ、これで公平な話合いが可能だな」 黒柳「その必要は無いぞ。片方の意見しか聞かず携帯を持つだけで逃げる等の言いがかりを付けた。そもそも君がこの店程度の出費を払えないとは思えんしな」 警察?「じ…事実払えないから仲の良いお前を呼んだんだろ!?」 灸「はぁ…お前の所属は?ま、何処でも関係ないか…」 黒柳「そうだな…」 その後、黒柳は店員にも話を聞いた 黒柳「灸、どうしたい?監視カメラの偽装もしないバカの処理、ある程度は希望通りにしてやろう」 灸「それで良いのか…警部だろ?」 黒柳「ま、被害者がお前だけだしな」 灸「あ、じゃあ腹減ったし…大食いの奴、時間無制限にしてくれ」 店員「そ…それは…」 店員心情「よく考えたら別に時間いっぱい食べる奴なんて居ないよな」 店員「わかった。それで手を打とう。金は払って貰うからな」 この時、黒柳が憐れみの目を向けていた 灸「じゃあ、潰す気で食うか」 1時間半後、店の扉に風穴が開く ??「ね〜ゆ〜く〜ん?」 ゆ〜くん?「Zzz」 桃髪の女が白髪の男を抱えながら口にドーナツをねじ込みながら入る 桃髪「こんにちは〜♪あ、ゆ〜くん…あの人じゃない?」 ゆ〜くん?「んぁ?…何ここ臭い…後は任せ…Zzz」 桃髪「しょ〜がないなぁ♪」 灸の席まで桃髪の女が近づく 桃髪「こんにちは〜♪ウチは桜って言うんだ〜♪」 灸「そうか。何の用?」 桜「ウチらは仲間集めをしてるんだけど…」 軽く事情を説明した結果 灸「あー…じゃあ食い終わるまで待ってくれ。後で決める」 桜「う〜ん…わかったよ〜またね〜」 それから2時間後、店の食材が尽きたらしく店を後にした 次の日、迎えに来た桜と共に異界へと旅立った 〜〜〜空兎と工房名〜〜〜 宙良「ねぇねぇヤイちん♪」 灸「ソラか、どうした?」 宙良「店の名前って何だったの?」 灸「丼屋うま味所と月昼工房だな」 宙良「名前の由来とかある?」 灸「う〜ん…丼屋は知らないけどなぁ」 宙良「工房の方は知ってるんだ♪」 灸「たしか……曽祖父と曾祖母の話なんだが、真昼間に曽祖父が『月が綺麗だな』って言ったらしいんだよ」 宙良「文学系なのかな♪」 灸「本人にそのつもりは無かったみたいなんだが、曾祖母が勘違いして付き合うことになったんだってさ」 宙良「よく別れなかったね」 灸「その時の戒めらしい。祖父から聞いた話だけどな」 宙良「ほへー」 〜〜〜物語3〜〜〜 緑兎の制作No.79