彼女が人間だった頃、彼女は幸せに過ごしていた。 無論、大変な事も沢山あったが、彼女は幸せに村の人々と過ごしていた。 しかし、その幸せは急に無くなった。 ある日、彼女が村に帰るのが遅くなってしまい、急いで村に帰った。 彼女が村に帰ると、何かがおかしかった。 村から一切の話し声がしなかったのだ。 確かに、夜遅かったが、寝静まるにはまだ早すぎるのだ。それに何か鉄の様な匂いがする。 彼女は不思議に思い、村を歩いた。 そして、彼女は見つけてしまった。 山の様に積み重なったそれは、今まで彼女を育ててくれた村の人達の死体だったのだ。 彼女は絶望した。彼女は誓った。 「何があろうと必ず見つけ出し、仇を取る」と、そして二度とこんな事が起きない様に「世界を支配する事」に決めた。 それに応える様に、彼女には力が出来た。 彼女は、今も探し続けている。 その死体の山は、彼らが望んだ事と知らずに。