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《嫉視の暴虐》トレッド

 成績、実技、家柄…… その全てが誰よりも劣る彼を、この軍術学校では誰もが落ちこぼれと蔑んだ。  自分と居ると「気が楽」だなどと貶すルームメイト。ここで人生が終わるわけじゃ無いとせせら嗤う上官。英雄の家系だなんだのと持て囃され、「人生の勝ち」が生まれた時から約束されている特権階級。  この世で誰も彼もが、無能で役に立たない自分を嘲笑い、傷つけ、見下してくる……。  何かがプツリと切れた瞬間、彼は意外にも冷静に、静かにこの場所を去る事を選んだ。彼との別れを惜しむ者など誰一人居なかった。少なくとも彼の目に映る限りでは。    どこか遠くで時を知らせる鐘が鳴る。茫然自失のまま帰路に着く、彼の後を追う影が一人。それは悪魔か?人であったか?  他を凌駕する「力」を手に入れた彼にとっては、神様のような存在であったに違いない。もう誰にも、無能とも役立たずとも、落ちこぼれとも言わせない。   ハッピーバースデー!  彼の新しい人生が始まりました! ————————————————————— オリジナルキャラの創作小説です©️yoko 【関連人物】 ゼイルフリード https://ai-battler.com/battle/8b2cab64-eb3a-42e7-8f1a-78a8492e132c トニエッタ https://ai-battler.com/battle/41f5bfc0-b19c-48d6-b4ac-5a6dd2bcd3b3 救世のソフィアーナ https://ai-battler.com/battle/0262c1db-0346-4b8e-bf3d-444aa10377c0