名前:ティーラ・アウグストゥス 称号:めちゃくちゃすごい魔法使い(自称)、超魔法使い(自称)、塔の主、ヨルカナ連盟軍魔導師団統括顧問、統括賢者 年齢:不明(統一戸籍上だと357歳) 出身世界:イルマムンドゥス 素質:全属性を持つ故にあらゆる魔法・魔術を理論(フォーマット)を変えることで使用出来る。 例 色位魔法、架説魔術、元素魔法、魔導技術 経歴:一般家庭に産まれたティーラは幼い頃から類まれなる魔術素養を見せて齢8歳にして賢人機関の魔術教練過程をオールA判定で終えて国連魔法使いとなった。 その後、所属した賢人機関傘下の研究所にて様々なものを生み出すが、12歳の時に【流導水銀<ミスリル>】を開発する。 この流導水銀は演算素子として極めて優れており、魔導演算装置の水準を数世代は押し上げた。 その演算能力により技術は大幅に進歩し、不老不死・重力制御・疑似永久機関などの様々な技術が確立された。 その功績でもってティーラは15歳の時に賢人機関の【塔】へ招聘され、史上最年少の【賢者】として認定された。 不老不死化処置を受けたティーラは20年の歳月をかけて【未来演算エミュレータ「ラプラスの瞳」】と【事象記録保管庫「アーカイブス」】を開発した。 99,999%の確度で未来を測定するラプラス、あらゆる知識の自動集積を行うアーカイブスにより政策・魔術開発・研究・医療、あらゆる分野にて実行前に成否がわかるようになり、人類は繁栄を極めた。 神のごとき技術を手に入れても驕らない人類にティーラは安心し、統括賢者になってからは気ままに研究を続けながら弟子の賢者達(おじいちゃんやおばあちゃん)に知恵を授けていた。 それから数年後、ある賢者の死により完全なる世界を研究することにしたティーラは、まず”世界の死”について調べることにした。 アーカイブスの管理者権限を使いラプラスと接続したティーラは世界の死について調べ、そして”測定”してしまった。数百年後に世界が死を迎えることを。 様々な角度、自分だけじゃなく弟子の賢者達が持つ知識も総動員して調べた結果わかったのは、存在構素<エーテル>の枯渇、それが世界の死の原因だった。 それは魔術や魔法を行使する為のエネルギーであり、物理法則を支える要であり、世界に存在を実証するためのモノ、在るということの最小単位、それが存在構素<エーテル>だった。 物質的なエネルギーと違い、変換効率100%を誇るエーテルは使用しても無くなることも減じることもない。つまり、魔導技術の発展が枯渇の原因ではなかった。 エーテルの消失、徐々に世界からエーテルが無くなる現象は人類に起因したものではなく、原因不明、あえて言うなら世界の寿命としか言いようがなかった。 【塔】及び【賢人機関】はこの事実を隠すことなく公表した。事実を知った人々は、事前に確認したラプラスの予想通り、静かに淡々と現実を受け入れた。 数百年後とはいえ、ほぼ全人類が不老不死化している以上、間違いなく彼等はその滅びに相対する、それがわかっていても彼等はそれに足掻こうとしなかった。何故なら今まで一度としてラプラスが測定結果を外したことがないからだ。 人類の総意によって決められたことは、 これ以上新たな命を産まないこと、 異世界渡航権を持つ者にアーカイブスの最優先アクセス権を渡し記録者として旅してもらうこと、 の二つだった。 そして人類は緩やかに滅びの道を進み始めた。 ティーラは世界連邦によって様々な決定がされている間も滅びの回避をひたすらに研究していた。 異世界渡航権を持たないエーテル濃度の違いに魂が耐えられない者の魂を強化する研究、無から有<エーテル>を生み出す研究、世界を新たに始める研究、他世界から命脈<エーテルライン>を引っ張る研究、そのどれもが失敗に終わった。 研究は進まず約百年が経った頃、遂にエーテル消失による影響が出始めた。 魔術・魔法を使用する際の魔力コストの増大、各生成プラントの効率低下、それによる社会資源の劣化。人々は段階的に一部の文化・文明レベルを下げることを決定した。 ティーラは気に食わなかった。 自らが生み出した技術が今を作り出していることも、弟子の賢者達が滅びを受け入れていることも、何もかも気に食わなかった。 しかし、研究するためのコストを確保するのが困難になり、彼女はこの世界での研究を諦めるしかなかった。 異世界へ旅立つ前、弟子達と大いに飲み、大いに話し、笑顔で見送られた。 だが、ティーラはわかっていた、彼等が言っていた言葉、その端々に戻ってこなくて大丈夫、という気持ちが込められていたこと。 そして彼女の長い長い旅が始まった。 【未来演算エミュレータ「ラプラス」】 流導水銀によって構成された液体状の演算装置。自己進化能力により推定で第五十八世代ニューロンネットワークを超える演算能力を持ち、人類では想像不可能な処理能力を持っている。ティーラ自身、作ったは良いもののどのような内部処理が行われているか把握していない。魂が無い為に意識はなく、あくまで演算装置である。 【事象記録保管庫「アーカイブス」】 エーテルに接続することで単一世界における事象、その全てを記録することが可能な永久記録媒体。術式として世界に拡散している為、物質としての形はない。異世界にいけばその世界で使われる法則や技術が全て登録される。例外的にエーテル濃度が薄い世界や世界法則そのものに不干渉がある場合は効果を発揮しない。 弟子の賢者:元々【塔】にいた賢者達。不老不死化処置を受けるのが遅かった為に、見た目が老いている。ティーラが開発した若返りの技術も拒否した物好き達。ティーラを孫のように思っている。1人だけ不老不死化せず、寿命で死んだ賢者がおり、それがティーラの完全なる世界に対する研究の始まりになった。