魔女の証。忌み子。起きてはならぬ事。 それが、女の白髪。その魔力は人を殺し、大地を狂わせ、海を薙ぐ。 そう語り継がれる『とある魔女』の伝説によりできた異常な常識と習慣 その魔女と同じ髪を持っている。それだけで彼女は長年追われている そんな力は存在しないのに。 そんな彼女が望むものは二つ 「平穏な暮らし」と「一緒にいてくれる友達」 今も彼女は悪しき習慣から逃げ続け、自由に生きれる道を探している 【 何故、同じ人間である妾が人に追われ、隠れなければいけないのか? 妾は何も罪を犯していないというのに…いや、あの有象無象共からした ら、妾がここに居ること自体がいけないのか。少し他人と違っただけなのになんて心の狭い… 納得と反抗が頭の中に浮かぶ。だけど、あんな奴らの為に本当に罪を犯してはいけない。親に…いや、親なんて恨み節でしかない奴らのことはどうでもいいけれど。それでも、ここまで育ててくれた御祖母様に失礼だから。 【~~~~! 【~~!?~~~。 ~!】 魔女狩り…今日も来たか。いつも居場所を突き止め行進してきて、よく飽きないものだ。じゃあ、ここを離れるとしよう。じゃないと罪を被ってしまう。 .........でも、それでも、やっぱり嫌だな。こうやって逃げ回って、自由に一度だけの人生を謳歌できないのは。わたしの自由はどこに行ったんだろう…? 】