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《杯還す泉の精霊》モルガン・ナイトハート

秩序を強いる心は古き機構に宿った。 中庸を停滞させる心は高貴な幼子に宿った。 虚無を蓄える心は傷心した王子に宿った。 そして、混沌を蔓延させる心は…導きの妖精に宿った。 それこそがハートと呼ばれた青年の正体であり、その真名はモルガン・ナイトハート。 かつて王の道行きを手助けした、泉の精霊の系譜。 導くシステムに過ぎなかった彼は、蒼生王の欠片により無垢なる旅人となる。 争いを知り、師を知り、喜びを知り、憤りを知り、哀しみを知り、平穏を知り、そして旅路の転換点へと辿り着いた。 人とは誰もが異なり、美しい。 故に模倣し、故に導く。 それは格差を容認すること。それは争いを肯定すること。それは切り捨てられる者から目を背けられぬこと。 それでも押し殺せぬ想いがあるのならば、何者とも異なる意志を貫くのならば、彼はその汚濁すら飲み込むだろう。 彼の旅路は命尽きるまで終わらない。世界は如何様にも変えられる。それを示すために。 【水断の短剣】 彼が長年愛用し続けた短剣が自身の加護により変化したもの。微々たるものではあるものの、聖剣の力を宿している。王こそが持つに相応しいソレは宿命を切り開くため、逆境にこそ刀身の鋭さを増す。