七大神宝刀(しちだいしんほうとう)の読み方と神の説明 《武甕槌大刀》たけみかつちのだいとう:武甕槌(命)神(たけみかづちの(みこと)かみ)は剣術や武術、戦いの神として崇められており、茨城県の鹿島神宮(かしまじんぐう)の主祭神です。 《経津主神刀》ふつぬしのしんとう:経津主神(ふつぬしのかみ)は武甕槌神とともに国譲りに関わった神である。剣を神格化した存在で、剣の神、戦いの神として信仰されています。千葉県の香取神宮(かとりじんぐう)の主祭神です。 《武御名方神剣》たけみなかたのしんけん:武御名方命(たけみなかたのみこと)は、国譲りの際に武甕槌神と戦い敗北し、諏訪に退いたとされています。力の神、戦いの神として長野県の諏訪大社で主祭神として祀られています。ちなみに妻神は八坂刀売神(やさかとめのかみ)と言って、東方Projectの八坂神奈子というキャラクターの元ネタです。 《毘沙天剣》びしゃてんけん:毘沙門天(びしゃもんてん)は戦いの神と能力欄で書かれていますが、正確には戦いの守護神であり、武士や戦士に崇められていたそうです。京都の鞍馬寺(くらまでら)や奈良県の信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)などで主祭神として祀られています。 《八幡刀》はちまんとう:八幡神(はちまんしん)は武家の守護神として名高い神です。特に源氏が信仰し、武士の時代には戦いの加護を求められました。応神天皇(おうじんてんのう)を神格化したものとされています。大分県の宇佐神宮(うさじんぐう)が総本宮です。 《素戔嗚尊刀》すさのおとう:素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)の子供です。暴風や海を司る神とされる一方で、破壊や混乱をもたらす存在としても描かれています。また、十掴剣(とつかのつるぎ)を使い、八又の大蛇(やまたのおろち)を倒し、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ、または草薙剣(くさなぎのつるぎ))を手に入れたことや、姉である天照大神(あまてらすおおみかみ)にいたずらを仕掛け、天岩戸に隠れて原因を作った話が有名です。京都の八坂神社で妻神である櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)と八柱御子神(やはしらのみこがみ)とともに祀られています。 《伊邪那岐剣》いざなぎのつるぎ:伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は、妻である伊邪那美命(イザナミノミコト)とともに日本の国土や神々を生み出した創造神です。黄泉の国から帰還した後、穢れを払うために禊(みそぎ)を行い、その際に多くの神々が誕生しました。三貴子(天照大神、月読命、素戔嗚尊)もその禊で生まれた神々です。兵庫県の伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)で主祭神として祀られています。