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【煌血のステラータ】S1-09

物静かな会議室。洋画にありそうな窓の無い暗い部屋の中、デスクライトをつけて“ザ・ワルモノ”みたいなのがニヤついているような雰囲気がただよっている。軍帽のようなカタチをした帽子を被っている眼帯の少女と静かに仲間の帰りを待っている。 静かな空間に着信音が響いた。 「先輩から連絡。獅堂さんからOKもらったって。」 「ロベリア殿からは連絡はないのか?」 「うん。ロベリア姉からはまだ……」 噂をすればともいう。かなりの勢いでドアを叩き開けてその“ロベリア姉”が入ってきた。片手にメロン。もう片手にはアタッシュケース。依頼上、アタッシュケースなのはわかるがなぜメロン一玉が彼女の手の上にあるのだろうか。 「おうおう、どうしたお前ら。こんな薄暗い部屋でよぉ。お通夜かぁ?せっかくルージュさんから良いメロンを貰ったってのに。」 「ルージュさんとコンタクトとれたら連絡してって言ったでしょ姉さん……」 「ロベリア殿、我等はソナタを心配していたのだぞ?」 ロベリアは少しムッとした表情になった。 と思うと彼女はサッと携帯電話を取り出し、ササッと何かを打ち込んだ。 “任務完了” 報告連絡相談。縮めて“報連相”。フェアリーの“戦王”たる者も何処かぬけているところがあるようだ。 「スザク、これ斬ってくれ。」 机の上に置かれたメロン。 まさか大太刀でたたっ斬られるとは思ってもみなかっただろう。 ゆっくりと刀を抜く。 一閃。 しかし、メロンに変化は見られない。 「……??」 「これは切れてんのか?」 刀を静かに鞘に戻して、メロンのヘタ(?)を掴んで持ち上げてみせる。すると何ということでしょう。綺麗な半球になったではありませんか。 「おぉ〜。本当にただの殺戮兵器だったのかどうか疑わしいねぇ。こんな神業を見せられちゃあ。」 「少し前に“あにめ”とやらで技をみてワタシも負けていられぬとれんしゅうを始めた次第だ。」 スザクの表情は分からないものの、どこか満足気だった。 ─とある日の警備記録─