アブノーマリティ記録 あるいつも通りの一日に事故が起こり、何十人もの職員が死亡しました。 収容違反が発生し、連鎖して脱走が発生しました...... 幸運なのは、事故が悪化する前にみなが部門の進入路に立ち塞がって封鎖できたこと、不幸なのは、その場の誰もが死んだということです。 それは文字通り死体の山となりました。 この清掃は誰一人としてやりたいとは思えないものでした。 通常であれば、その日のうちに処理されたでしょう。 しかし事故の惨い光景から、部門セフィラの許可で清掃は延期されました。 それがどの部門であったかは訊かないでください。 私は全てを覚えているわけではないのです。 常温で放置された遺体は数時間のうちに腐ります。 大半の遺体はぐちゃぐちゃでしたので、より早く腐ったことでしょう。 あなたはまだ知らないでしょうが、ここの職員のほとんどが遺体の処理に手慣れています。 望もうが望むまいが、その繰り返しで誰もが清掃に習熟してしまうのです。 しかし、仮に経験を重ねていたとしても、先ほど人死にがあった後で今晩の献立でも尋ねられたのなら、その場から立ち去って吐かずにはいられないことでしょう。 さて、その山は迅速に撤去されるはずでしたが、長時間部門内に残されていました。 自然の摂理に従って、すべてが腐敗し、溶解し、腐食していきました。 それが死体の山に至った理由です。驚きましたか? あなたに教えたいことがあります。 笑みを浮かべているかのように顔が腐敗していった過程とともに、死者たちは溶け合わさりました。 彼らはそれぞれの肢体を共有し、互いの足や口になりました。 しかし、それは彼らが意識を取り戻したことを意味してはいませんでした。 彼らの心のなかにはただ一つしかありませんでした。「肉を。」 職員の死亡が報された場合、この存在が隔離されているかを確認しなければなりません。 その動きは素早く、臭いへと向かいます。 その笑顔は不気味で、悲しみに満ちています。 その食欲はより多くの死体を集めても止まることを知らず、その塊はより大きく成長していきます。 そろそろ時間なので、その全てをお伝えしています。 事故は発生し続けます。ただ嘆くだけの人もいますが、本当にそれでいいのでしょうか? まあ、あなたは部門の隔離において上手くやり遂げましたと言えます。残されたのは私ただ一人です。 この恐ろしい話から何を学びましたか? ありがちな物語のようですし、このくらいにしておきましょう。 私の声が聞こえなくなってちょうど3分後、あなたはここに辿り着き、同僚を回収しなければなりません。 もうすぐ私の声を聞くこともなくなります。 私は今、大きな爆弾を飲み込むところです。時間がもうありません。 辺りに血が流れています。死体がみな、笑顔を浮かべています... ここではあまり見ないものが。 大きな爆発音が聞こえても驚かないように。言ったとおり、正確に3分後、この爆弾は爆発します。 最後の死体は私のものとなるでしょう。