12/13 双子の日との事でプロモ化。 ───────────────── ハロルド(ハル) 10代前半 身長143cm No. 【S-38】 コードネーム: ハルファス ───────────────── マルヴィナ(マル) 10代前半 身長141cm No. 【S-39】 コードネーム: マルファス 共に【伝統と学問の国】出身 ───────────────── 【以下、子どもに対する暴力表現あり。閲覧注意】 倫理も制御も失った。破壊衝動だけが鼓動となり、その小さな身体を突き動かす。壊して、壊して、壊し尽くして、そして互いの頭を撃ち抜く。それでお終い。それの繰り返し。 楽しかった思い出すら、絶望に塗り潰され、失意の奈落へと堕ちて消えた。 自らの心を暗喩するかのように崩壊していく要塞。悪意と共に増殖していく英霊達。叩きつける雨のように降り注ぐ銃弾。 いつもの光景。何一つ変わらず続く地獄。 思い描くは、他の誰も居ない2人だけの世界。 「敵に敗北した際は速やかに██せよ」 描いた理想は、大人達の身勝手な筋書きに掻き消される。 「大好き」 共に生きる事が叶わないなら、せめて共に果てよう。 最期に残された願いすら叶わず、終わらせても引き戻される、生命の理から逸れた比翼。 2人の脳裏に過る悍ましい記憶。瓦礫の中へと消えた両親。抵抗が何1つ意味を成さず、見ず知らずの大人達に互いが壊されていく光景。世界を憎んだ起点。 終わらぬ地獄への一時休戦を告げるが如く、要塞の内部に生体兵器が侵入した。それは希望の光が塗り残した悪意。大人達が作った罪の報いは子供達へと向けられた。 英霊達と要塞を突破された今、そこに在るのは悪魔などではなく、無力な子供達だった。 ここで終わっても、どうせまた始まる。残された弾はそれぞれ一発。それは兄が最愛の妹を、妹が最愛の兄を撃ち抜く為の一発。大人達に強いられた、互いが互いを守り合う為の歪な絆だった。 いつものように、互いに銃口を突きつけた。この生体兵器にも家族が居たのだろうか……などと思いながら。 刻一刻と迫る死など、2人にとっては最早恐怖ではなく、隣人のようなものだった……そうだった筈なのに。 「本当の願いを理解していながら、何故滅びへと足を進めるのか。お前達の言う、くだらない大人達が描いた筋書きを覆す力は十二分にあるというのに」 脳裏に浮かんだのは、忌々しい声。くだらない理想論と反旗を翻す赤き焔。所詮、無駄吠えばかりが立派な負け犬の声だと思っていた筈なのに。 「……ずっと一緒だぞ、マル」 「うん。大好きだよ、ハル」 何故だろうか。互いに銃口を突きつけるのをやめたのは。 何故だろうか。終わらせれば楽になれるというのに、再び立ち上がったのは。 妹は天才だった。出来ない事なんて何1つなかった。 兄は特別だった。出来ない事を諦めず、出来るまで何度も立ち向かった。 その2人が、今ここに揃っているんだ。 敗北など、あり得ない。 同時だった。銃口を生体兵器に突き付けたのは。 2人を突き動かすのは破壊衝動ではなく、嘗てくだらないと一蹴した理想。 2人を繋ぐのは心中の義務ではなく、兄妹の絆。 「未来を取り戻す為、始めるぞ、マル」 「悪夢を過去にする為、終わらせよう、ハル」 その銃口から棚引くのは、叛逆の狼煙。 ───────────────── 【その他コンセプトとかのアレコレ】 戦争特化系悪魔なので真っ先に思い浮かんだヴィラン。 序列も横並び+ほぼ同じ能力+なんなら同一視されている=双子とかいう安直設定。 なんで同じような奴が2体も居るのかは分からない。 でも戦争って1つの国ではできないから、複数いることで何か意味があるのかもしれない。敢えて2柱で事前に打ち合わせて対戦を激化させるとか。 なので、それぞれ別の国に味方について、アレコレ指示してボードゲーム感覚で対戦させてた設定。 でもそのうち段々狂気に呑まれて、ただただ世界を滅ぼす舞台装置に成り果てた。 台詞が補完し合っていたり、対になっているペアが好きなので 「2人だけの世界になれ」 「だから他は滅べ」 「始めるぞ」 「終わらせよう」 にする事で、戦う動機にもなったので割と満足。因みに凶弾ハルマルは「大好き」の阻止が個人的な隠し勝利条件。割と突破する方は居られるので、ありがてぇ……ってなる。 ※ただしフォルネ、君はダメだ。 ハルファス→鳩or野鳥とかコウノトリとか。鳩が平和の象徴だからめちゃくちゃ皮肉だなーって思って鳩イメージ。コウノトリも新しい命を運んでくるイメージだから、それもそれで皮肉。 鳩は平和の象徴だけど、縄張り意識が強かったり、執着心が強かったりするから「ぱっと見、大人しそうだけどスイッチ入るとヤベー奴」イメージ。後、めちゃくちゃ諦めが悪いけど、諦めが悪いからこそ妹の才能に齧り付けている。 軍を任意の場所に送り込むこともできるから、司令塔として頑張ってもらった。 なんだかんだで、お兄ちゃんなのでマルもその辺のプライドは分かって……るのかは不明。苦労人の匂いがする。一応、リーダーとして立ててもらってはいる。 他にもハルファスは武器庫の武器やら銃弾やらを永遠に補充してくれるみたいな権能もあるけど、AI君的に弾切れの発想は無いだろうから要塞を作ってもらう事にした。多分鳩の巣とは違って、作りはちゃんとしてる筈。マルコンなので。 マルファス→カラス。賢い鳥なので天才とか言う安直設定。 色んな遊びを思いついて、意外と愛嬌があるけれど、その分狡猾な面もあるっていうカラスの性質をそのまま落とし込んだようなイメージ。 1人でなんでもできる上、天真爛漫な性格だから人は多く集まるけれど、ダメな奴は内心、早々に見切ってそうではある。 マルの項で触れた「自分を物で釣る大人が嫌い」設定はマルファスの「生贄を与えると却って不誠実になる」という特性から。 生贄を要求する奴らが多い中、唯一無二の特性……だった筈。貢物に辟易する天才児。 明るい表の顔と冷たい裏の顔を持つ、油断ならない存在。どっちが本当の自分とかはない。どっちも本当の自分。ハルはその冷たい内心に気付きながらも頑張って齧り付いているので、マルにとっては特別な存在。 優れた使い魔を授けるとの事なので、英霊を召喚してもらった。召喚した英霊や地形に応じて臨機応変にアレコレ考える天才軍師。 マルファスは挿絵が( ゚д゚)みたいな顔してて好き。後、佐官コテを持ってるのが個人的にツボ。手作りなんだ……ってなる。