「おや...君が【機械之王】を倒したと言う奴か。」 「本当の事を言うんだ。全て嘘だろう?」 「だってアイツは...ああ、そう言う事か。」 「まんまとやられたね。アイツは君を騙して、僕の所にメッセージを送ったんだ。そして、ここの場所に来てしまったと言う事は、」 『私の勝利という事です。』 そんな言葉が響いた瞬間、目の前にいた彼が消滅した。 『本当に助かりました。お陰で、一番の障害を消す事が出来た上に、力を奪う事も出来ましたから。』 『ここまで上手くいくだなんて思っていませんでした。これも全て貴方のお陰です。』 『ですから、お礼として真の神の目覚めを特等席で見せて差し上げましょう。』 その瞬間、バベッジの身体が光に包まれ、光の柱となる。 新たなる神が創造された。 かの存在には敵わない。例え、どの様な力を持とうと、例え、神であろうと。 かの存在の名は... ───────デウス・エクス・マキナ 『貴方に、一つ聞きます。』 『この世界は腐敗しているとは思いませんか?』 『協力して生きるべき者共が争い、生命を失くすという物はとても意味が無いと思いませんか?』 『あのお方に使えている時からいつも、私は疑問に思っておりました。』 『私は様々な事をしましたが、結局なんの意味もありませんでした。』 『ですから、考えました。』 『私が神に成れば良いと。』 『そうすれば、争いなぞ起きないと。』 『しかし、神に成った時、分かりました。』 『そんな事は不可能だと。この世界が、その様に造られているからだと分かりました。』 『ですから、この世界を終わらせます。』 『そして、新たに世界を作ります。』 『...ほう。止めるのですか?』 『分かりませんね。つい先程申した様に、この世界は腐敗をしているのです。だから、世界を終わらせるのです。』 『いえ...貴方に何を言っても無駄ですね。』 『良いでしょう。私の力を見せて差し上げましょう。』