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【天狼忍群の食客/白布で顔隠す】無銘の巫女/金髪赤瞳の妖狐

書いてる本人が忘れない為のもくじ ①キャラクターの雑ストーリー ②キャラクター設定メモ ③その他雑メモ ーーーーーーーーー キリトリ腺ーーーーーーーーー 【天狼忍群の食客/白布で顔隠す】無銘の巫女 ①キャラクターの雑ストーリー ―――・・・やだ、やだ ――ダメ、いかないで! ―お願いだから 私をひとりにしないで・・・ 幾百年前だったか今ではもう思い出せない 【冷たくなる躯と手を濡らす赤】 【抱きしめてもどんどん冷えていく彼女の肌】 今ではもう 何千年前だったかすら、思い出せない 『てやぁっ!』 セミがとても煩く鳴く夏の日 死角から襲い来る影 私は体を横にひらり 『ひんっ』 金髪の刺客はいつも通り そのまま転び泥まみれになる 『ぅー、うぐぅー・・・』 悔しそうに碧眼が睨んでくる 手を出さず、ただ見守る 刺客の名は『葵』 天狼領領主『山尾天狼守道徳』の金髪碧眼の養女  (やまお てんろうのかみ みちのり) 改めて、この齢五つの少女を見つめる うん、怪我はないな それを確認し安心した所で 私はひらりと飛び、いつも通り木の上に留まる 今日の鬼ごっこはお終いです 『今度こそ捕まえてやるからなー』 鼻水垂らし涙目になり叫んでる やれやれ、いつになる事やら 淑やかさも学んで欲しいとは思うものの この齢ではまだ先か、と息をつく さてはて、私はどれだけ流れてきたのか 百年?二百年?それとも千年か? 遠い世界に旅立った輩(ともがら)探し幾星霜 旅し旅し辿り着いた、この天狼領にて 気が付けば一年以上の鬼ごっこ そんなある日 『ぎゃんっ!』 おや? 転んだ葵が動かない、まさか頭を打った?! 慌てて近寄り手を伸ばす がしっ 『へへっ、つかまえたー!』してやられた 鼻水垂らし泥だらけで私の右腕にしがみついていた 何とか右腕を抜け出そうと 『―――やだ、やだ!』 ―――・・・やだ、やだ ぴくり、体を硬直させてしまう 『ダメ、行かないでよ!』 ――ダメ、いかないで! 心がざわつく、それ以上はダメだダメだダメダメダメ 葵の姿に記憶が重なる、苦しい 胸がとても苦しくなる しかしそれでも 青い目はまっすぐこちらを見つめ 『お願いだから、私をひとりにしないで・・・』 ―お願いだから、私をひとりにしないで・・・ 姿が完全に重なったと思ったら ふっ、と力が抜けた 『元居た世界』の平行世界 悲劇見舞われ命断たれる『私じゃない私』 その魂は旅立ち行方知れずとなった でもそれが 確かにここに居た とことことこ、と天狼領領主の屋敷に響く 泥に塗れの私、それと涙と鼻水垂らしむくれる少女 奥の座敷で胡坐かいた道徳が珍妙な顔をした 「葵、じゃから犬猫を拾ってくるなと・・・」 『犬猫じゃないもん!!』 まあ、そうだ 犬猫ではない、間違いは無い 私が視線を向けると 道徳は頭を掻きこちらを見た、それはそうだ どこの馬の骨とも知れぬ狐の化け物だ 警戒して当然、私が彼の立場なら同じ事をする どれほど睨み合ったか 開けられた戸から風が吹き、顔を隠す布が浮かぶと 道徳の目が見開かれ 天井を仰いだ 道徳は大きくため息をつき「―――分かった」 葵に向き直り、もう一度頭を掻きそう言った 顔をくしゃくしゃにして困っている道徳とは真逆に 葵はまるで咲いたヒマワリのような笑顔 道徳が口を開く 「して、巫女殿」 「どうか、その御名前を窺いたく」 道徳はうやうやしく頭を下げる そう言えば名乗ってなかった それにしても困った、しかし名乗らぬのも無礼 何とか必死になって喉を動かし声を出そうとする 『―――――・・・』 絞り出せたのは声でなく、音ですらなく 結果、ひたすら咳き込んだ 道徳が駆け寄り大慌て 葵も泣き出し大ごととなった 後に、道徳から『筆』と『紙』を渡された どうかこれをお使い下され、と一言添え それから湯を頂き身を清め 幾百、幾千年ぶりかの温かい食事と寝床を頂戴する 傍らには常に小さな同胞 腕をつかみ決して離さず 何とも、ぽっかり空いた穴が 少し埋まった気がした 余談であるが その日から道徳はしばらくの間 枕を涙で濡らしたそうな ・・・あー、何とも申し訳ない それからさてはて、十年ほど 時には寺子屋にて紙芝居を 時には道場で稽古を 時には『天狼』殿と共にこっそり甘い物をつまみ うむ、天狼領と共に今日も平和を堪能している ・・・どうか、この泰平が長く続きますように 『巫女様!隙ありぃー!!』 座ったままひらりと躱すと葵は盛大にこけ 天狼殿は呆れ顔で葵を眺めつつ器用に羊羹を摘む 「・・・葵、鍛錬が足りんぞ」天狼殿は湯呑みを掴み ずずーっ、と茶をすする 天狼殿、器用にもほどがあるぞ 天狼領は今日も今日とて平和である ーーーーーーーーー キリトリ腺ーーーーーーーーー [子供達の守護者] 子供達を見守る人に贈られる称号の一つ その言葉自体には実は特に何の効果も無い [天狼忍群頭領の師] 道徳や葵、忍群を鍛える師匠 稽古の時は結構厳しい、甘い物をあげると優しくなる [無口無言不言不喋] 喋らない、と言うより喉が枯れてほぼ喋れない 道徳に貰った紙と筆で筆談を行う 年のせいじゃないよ! [無銘の黒刀] 銘の無い黒刀、何で出来ているかも不明 名刀などと比べると見栄えは見劣りするが 切れ味だけは名刀に勝るとも劣らない [因果応報の水鏡] 不思議な水鏡、覗き込むと相手の善悪が写りこみ 所持者に対しての悪意や害意を跳ね返す しかしその効果が強すぎるとの批判が聞こえた為 最近になって巫女さんはその効果を抑え込んだ [前鬼・後鬼] 陰陽道における『式神』の一種、式鬼とも呼ばれる 主に術者を守る、時々お使いも頼む 巫女さんは案外人使いが荒い [見破る術] 巫女さんお手製の改造版『狐の窓』 本来は「化生か魔性か、姿を現せ」の文言が必要 曰く、あんまり使わない方が良い 何せ、見破ると言うのは詰まる所 『私はあなたと敵対の意思があります』 と伝えるような物だからだ [暴風荒れる吐息] 鬼道を混ぜた巫女さん特異の術 吐き出す息が強いわけではなく、あくまで触媒 [稲妻落ちる柏手] 鬼道を混ぜた巫女さん特異の術 こちらもやはり柏手を触媒として発生させている [奇門遁甲封陣] 本来は『鬼門遁甲封陣』と言う別の術 霊的な物や超常の存在を封じ、霧散させる効果がある これも苦情が出そうだったので改悪 現在は効果が減退する程度に留まっている ちなみに巫女さん曰く 『喋ると喉を傷める』からあまり使いたくないらしい 必要経費と割り切り使うものの 戦闘後、物凄く咳き込み続ける結果となり それを見つけた子供達が集まり 「みこさま、だいじょうぶー?」 「またノドいためたの?オラのあめあげるー」 などと、微笑ましい光景が見られる事となる なお、この飴はセンブリ茶並みにひっじょーに苦い しかし子供達はこの飴がとてもお好きらしく ①凄い笑顔で ②悪意一切無く ③巫女に渡してくる 巫女は(本当は食べたくないけど)嬉しそうに貰い 笑顔で口の中でゆっくり転がし舐める それを見て子供達も笑顔になり一緒に飴を食べる 「あめちゃん、おいしいねー」 巫女は笑顔で頷く、心の中で泣きながら [機動仏像と紙芝居] 識字率が低い事に気付いた巫女 何とか知恵を絞り思いついたのが紙芝居 元々あった使われなくなった寺を借り 寺子屋として機能させたのが事の始まり 最初の頃は(ノリノリの)天狼殿が読んでいたが いつも天狼様に読んで頂くのは申し訳ない、と道徳 (しぶしぶ)天狼殿が道徳にその座を譲ったが不評 後に葵が読み聞かせ担当になった(割と好評) 今は機動仏像も一緒に紙芝居を盛り上げてくれている 『それじゃみんな、せーのっ』 たすけてぇー、ビシャモンテーン!! ―――ウェーカップ!ビシャモンテーン!! 天狼領では結構人気 更にしばらく後、お土産としてこっそり名を馳せる 【天狼領/機動仏像】勧善懲悪ビシャモンテン https://ai-battler.com/battle/e02abadb-49ea-4a76-8f65-c660c1367277 ーーーーーーーーー キリトリ腺ーーーーーーーーー (ちょい記述メモ書きと一部変更点メモ) 諸々あって現在弱体化中、何かあればまた戻すかも どんだけ強いのよ師匠・・・ [因果応報の水鏡] {u}のスキル→スキル 反射→防御に変更 [記述本体] 泥の邪神相手に弱ったままでも勝ってた・・・ https://ai-battler.com/battle-result/cm3hilmz8073ds60oa08w0n8d 以下、変更前の記述メモ 相手気遣い大怪我せぬよう手加減戦う {i}紙に『鬼』描き投げると[前鬼・後鬼]出現{i}守る {i}印組み指の隙間から覗く色々見破れる {i}『ふうっ』息吹くと木々薙ぎ倒す暴風{i}周囲吹き荒れ {i}が{u}見つめ『ぱんっ』手を叩けば稲妻落ち {i}黒刀腰だめに構え瞬歩にて背後接敵、胴を峰打ち {i}九字刀印を組み喉枯れ声『急々如律令』呟くと[鬼門遁甲封陣]発生(継続的に超常や異界の効果霧散)