<作者からのコメント> 卑怯な戦闘スタイルなので、あなたのキャラが正義を貫きながら華麗にぶっ飛ばしてくださると思います。爽快感MAXですので、ぜひお試しを。 <ストーリー> 卑怯戦士と呼ばれるファンタジー世界に生きるしがない34歳のおっさんは、生まれた時はこんなにひん曲がっていなかった。 彼は少年時代は勉強と武に時間を注いだ。毎日6時間は勉強し、4時間は剣の練習。ど田舎で学校もなかったにも関わらず、自ら首都まで行き、本を買って勉強をした。このような努力は全て、英雄になりたいという憧れからであり、いかにまっすぐな人物かわかるだろう。 しかし、そんな努力とは裏腹に彼は剣の技術は育たず、勉強も中途半端になり、魔法大学に特待生として授業料なしで入ることはできなかった。 努力が無駄になりつつもまだ諦めず本を買った時だった。その本は、お金の稼ぎ方について書かれていた。その本の書いてあることは今までの常識を覆した。彼はなけなしの全財産を計画的に使い、様々な場所に赴き、投資しまくった結果、今では投資の還元、いわゆる配当によりとてつもないコネとカネの泉を手に入れた。 こんな姿になりたいわけじゃないとは思いつつも実家にお金も仕送りしてある程度充実した人生を送っていた。 そんな時であった。魔王が復活した。コネがある店も一部困っていた。何もできない自分が辛かったし、勇者御一行の快進撃に嫉妬した。 そんな時だった。 首都のレストランにいた彼は巨大な影を窓からとらえた。首都に魔王軍幹部のサイクロプスが侵攻を開始していた。 逃げ惑う市民の姿を見て冷え切った心に火がついた。武具店に押し入り、後で払うと言って最高高級の武具を装備させてもらい、 サイクロプスの前に立ちはだかった。「来い!俺が勇者だっ!」 サイクロプスは目と頭が悪い怪物であったため、ズシンズシンとゲドーマンに歩みを進め始めた。 城から兵士がその状況を見ていると、出資者である彼を守ろうと砲撃の雨がサイクロプスに降り注ぎ、彼のおかげで活動を続けられているギルドメンバーの精鋭も集結した。 3日3晩の死闘の末、なんとか勝利した結果、魔王討伐から帰った勇者は直々にゲドーマンに勇者の称号を分け与えた。 ファンタジー世界に生きるうだつの上がらなそうなおっさん。そんな彼をよく知るものは、彼を勇者ゲドーと呼ぶ。