ログイン

【妖精族の語り部】エルメントラウト/あだ名:エル

とある妖精の里 マナの影響を強く受け、次元のずれた隠れ里のような場所 エルメントラウトはそこで生まれ育ちました 妖精達の拠り所であるその場所は『語り部』と呼ばれる特別な妖精によって維持されており、維持に必要なのは捧げられる“歌と物語”です エルメントラウトは長らく『語り部』としての役目を果たしていました 他の妖精たちは“歌と物語”を求めて旅立ち、捧げるに値するものを持ち帰って『語り部』に託すのです エルメントラウトは長きに渡っていくつもの物語を聞きました 時には心躍る音楽とともに 時には情熱的な踊りとともに 物語を通して、エルメントラウトは世界を見ていました 物語を聞き、自分の中に昇華し、そして拠り所に捧げる 本当の意味で外の世界を知らないエルメントラウトにとって、『語り部』の役目を果たす時間は大好きだったのです しかし、ある時夢を見てしまいました 自身が冒険にでる姿を エルメントラウトは、妖精としては珍しく思慮深く落ち着いた性格の子でした しかし、やはり妖精としての本能が好奇心をくすぐったのでしょう 朝、目覚めたエルメントラウトは罪悪感に苛まれました 『語り部』である自分がそのような望みを持ってしまったことに エルメントラウトは他の妖精たちを集め、涙ながらに謝罪をしました しかし、他の妖精たちはエルメントラウトを責めることはしませんでした それどころか冒険にでることを勧めたのです エル、いっておいで エル、里のことは私たちに任せて エルメントラウトは始めは自身の役割を果たすと言っていましたが、他の妖精はあえて聞き流し彼女の旅支度をせっせと整えました 妖精たちはとっくに気づいていたのです。エルメントラウトが外の世界に憧れていたことを 彼女が望むなら、すぐにでも冒険の支度が済むように前々から計画をたてていたのです エルメントラウトはリーダー権限で止めようとしましたが、妖精たちの優しさに胸をうたれたからか、再び冒険への憧れを強く感じていました そうこうしているうちに旅立ちの準備が整います 用意されたのは、何日か分の果物と手作りの小さなライアーでした 妖精たちは笑顔で見送ります エルメントラウトが紡ぐ、“歌と物語”への期待に胸を膨らませながら 仕方ないですね、と呆れた振りをしながらエルメントラウトは世界に羽ばたきます 初めて体験する物語に、夢を抱いて フルネーム エルメントラウト・フォン・シグン=メグ 『光り輝く国』を長らく維持してきた 『メグ』が国や村、里や園といったニュアンスなので人間の言葉にすると微妙に表記揺れする 年齢を聞かれると時間感覚が曖昧な彼女は数百と答えるが、巡る季節を祝った数などを聞かれると672という数字が返ってくる。これは出来事を覚え物語を紡ぐ語り部としての特性によるもののおかげ