5000年前に魔界で建造されたゴーレム。 魔界にいたとある魔王は、魔界の上にある“楽園”へと辿り着くためにこれを作らせた。 かくしてバベル・ゴーレムは数多くの魔族たちを乗せて動き始めた。 魔界を地下に閉ざす厚い岩の層を怪光線によって破壊し、楽園と呼ばれし光溢れる現世へと彼らは辿り着く。 しかし、現世で魔族を待ち受けていたのは愚かな人類だった。 バベルゴーレムから降り、和平を望んだ魔王とその眷属たちを、人間は無惨にも皆殺しにしてしまった。 もはやバベルゴーレムを動かせる者はおらず、山に倒れたまま朽ちていく…はずだった。 5000年の時を経て、人類を恨む魔王の魂はバベルゴーレムと結びついた。 山を崩し、何もかもを破壊しながらバベルゴーレムは全ての人間を砕くために歩き続ける。