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【悪の白線】ホイソーン

地面が揺れるほどの大きな爆発音が、賑やかな王都の端から響く。 その音の発生場所では、大聖堂がまたもや大きな音を立て崩れてゆく。 「いいねぇ~。いい爆発だ…芸術性すら感じるよ……さあ、次の遊びに向かおうか。楽しみで仕方がないな…!」 大聖堂を形作っていた瓦礫を遠目から眺めながら、一人の男がそう呟く ??? 見つけた。今度こそ死んでもらうぞ、魔女の落とし子が…! 「あらっ!?もう見つかったかぁ~。まぁいいや、君が俺を殺せることは無いだろうし。じゃあ、一つ助言してやるよ。お前のその躊躇い…今すぐ無くしたほうがお前の為だ。じゃあな」 ??? クソッ!待て!逃げるな!毎回ちょこまかとしやがって…! 「そこが俺の長所なんでねー!」 そう言い放った矢先、彼はまた逃げ出した。 ??? はぁ…はぁ。また、逃した…。放っておけばまた誰かが危険な目に合うかもしれない…早く、速くアイツを殺さないと…! 異空間移動: クールタイム 5秒  …5秒?! 半径500で小さい範囲…?目に映る範囲。思い浮かべる情景で範囲内の場所。行きたいと願った範囲内の場所…範囲内ならどこへだって飛んでいける このクソ犯罪者が…!