《実験記録被験体No.0342》 ##月##日 ##時:##分 ####スラム あるスラムに捨てられていた少女を保護 酷い環境に居たのにも関わらず身体状況は健康そのもの これだけタフなら他の個体よりもいいデータが取れる筈だ ##月##日 ##時:##分 ###研究所 少女の容態ははあまり良く無い いくら肉体面がタフでもこうも精神力がないと話にならない 常に暴れておりしかも他の個体と違い【鎮静化剤】・【睡眠薬】を投与しても全く効く様子が見られない 【精神安定剤】を投与した…どうやら少し容態は安定した様だこのまま投与を続ける …それにしてもなぜ精神安定剤のみ効いたのだろう… 研究を続ける必要あり ##月##日 ##時:##分 ###研究所 少女はだいぶ落ち着いた様だ …いや落ち着いたというよりか生きる気力を失った…とでも言っておこうか まぁ…いい本題の【_NYUーZIFULA_】を投与する この実験には少女の世話役をしていた職員#######が担当する ##月##日 ##時:##分 ###研究所 …実験は如何やら失敗したらしい いや…違うな*部分的*には成功したみたいだ まず我々が求めていた強力な腐食作用がある液体自体は作り出せた様だ だが…我々が求めていたのはこの強力な液体を永遠に作り出すことの出来る兵器なのだが …いかんせん少女には自我が残ってしまい感情が昂ると目からこの液体が勝手に流れ出し周囲に悪影響をもたらす様だ あれから少女はずっと隔離室で泣いている…きっと己の手で職員####を殺してしまったからだろう …あぁあの隔離室が特別な素材でできていなかったら今頃この研究所はとうに消えていただろうな 如何にかして早いところ少女の涙を止ませなければならない ##月##日 ##時:##日 ####研究所 ようやく少女の涙を止めることが出来た その方法はまず彼女に薬物を投与し幻覚を見せる そしてその幻覚を操り 少女にあたかも今まで普通の生活を送っていたかの様に思わせる こうしてよりリアルに近づける為幻覚の中で複雑な人間関係を作り出す… そして…まぁ、これは念の為だが、彼女が両親だけを信頼できる様にしておく あぁ…父の顔は######に似せておいた少女はとても嬉しそうだったな… そして少女の涙が止まった所で*引越し*とでも見せておいて 外の世界に放つそうしてしばらくしたら幻影を切る まぁ…両親は事故で死んだ…という事にでもしておこうか… そうして都合の良い幻影から目覚めた彼女は困惑し液体を流すだろうが… 家で泣いてる分は大丈夫だ、なんせ家は我々が用意した特注の素材でできているから まぁ少女が外に出てて暴れてもそれはそれでいいだろうあの液体はどのくらいの範囲広がるか…何人殺せるか… それを確かめれるのだから…我々としては厄介者を追い出せてデータも取れる全くこんなに最高な状態は 初めてだ あぁ…そうだもしこの日記を見ている職員がいれば最後に伝えておく もし例の少女が暴れて世界が崩壊する事になったとしても研究所だけは無事だから避難してくる様に そうして研究所に避難してきたらあの液体を消すための道具があるそれを使え それと職員はあの少女と関わるな世間に我々の存在がバレてしまっては色々面倒くさい 世間が知っている我々は*世界森林財団*だからくれぐれも気をつけろ 《記録終了》