≪プロフィール≫ 誕生日:12月18日 血液型:O型 利き手:右利き 座右の銘:芸は身を助く 好きな食べ物:りんご・カレイの煮付け 苦手な食べ物:ピーマン 休日の過ごし方:三味線の稽古をした後、東京の街を散策する 友達の数:多い 成績:やや良い 得意科目:音楽 苦手科目:化学 部活:邦楽部 最近の悩み:東京では雪がなかなか積もらないこと ーーーーーーーーーーーーーーーーー ≪津軽の音っこ≫ 放課後の邦楽部 津花琳心は三味線を抱え、窓の外を眺めていた 十二月だというのに、東京の空には雪ひとつない 「なもなも、こったら冬だば冬でねぇべ。雪っこもねぐて、わやぬぐいじゃ」 (※訳:いやいや、こんなの冬じゃないよ。雪もなくて、すごく暖かいじゃない) 隣にいた部員が首を傾げる 「…え?」 「んだはんで雪っこ降らねばなんぼも冬って気ぃしねんだじゃ」 (※訳:だから雪が降らないと全然冬って感じがしないんだよ) 「ごめん、もう一回」 琳心はぱちぱちと大きな瞳を瞬かせた どうして伝わらないのか、本気で分かっていないらしい 「なしてわの喋りわがんねの? へば三味線弾ぐはんで聴いでけろ~☆」 (※訳:どうして私の喋ってること分からないの? じゃあ三味線を弾くから聴いてよ~☆) 撥を握る その瞬間までの愛らしい雰囲気が消えた 一音 鋭く、それでいて澄んだ音が部室いっぱいに響く 二音、三音―― 撥が弦を叩くたび、東京の小さな部室が遠い津軽へ変わっていく 白く染まった田んぼ 軒先に積もった雪 吐けば白くなる息 幼い頃から見慣れた金木の冬 演奏が終わっても、誰もしばらく声を出さなかった 「…すごい。なんか、雪が見えた気がした」 その言葉に、琳心は嬉しそうに笑った 「んだべ? わの津軽だば、雪ぁなんぼでも降るだね。めんこいどごだはんで、いっぺん来てみへ」 (※訳:そうでしょ? 私の津軽には雪がたくさん降るんだよ。素敵なところだから、一度来てみて) そして窓の外を見る 東京の空は今日も乾いていた 「…ちょぺっと、国さ帰りてぐなるな」 (※訳:…ちょっとだけ、故郷に帰りたくなるな) その声だけは、いつもの琳心より少し小さい けれど次の瞬間には、いつもの笑顔に戻っていた 「へば、もう一曲いぐべ! 今度ぁもっと気合へで弾ぐはんでな!」 (※訳:じゃあ、もう一曲いこう! 今度はもっと気合いを入れて弾くからね!) 再び撥が弦を叩く 雪のない東京の片隅に、津軽の音だけが降り始めた