本名:スファイラ・エルメニア 体重:62.3kg 職業:冒険者 この短編小説は「」がスファイラの声、『』が心の声だと思ってください。 《とある冒険者の日常》 ____________________ 「どれにしようか。」 そう言いながらオレは冒険者ギルドの掲示板に張り出されている依頼を見ていた。依頼は草むしりや害獣駆除、魔物討伐といった物がある。 「これにするか。」 そう言いながら取ったのは魔物討伐の依頼。内容としては狼型の魔物によって村にいる何人かの人が森にキノコなどを採りに行ったときに死傷たから討伐してほしいという物だった。 『多分一人だと倒せないからパーティーでも組もうかな……』 オレはそう思いながら冒険者ギルドの受付の人に話しかけた。 「あの〜、この依頼の為にパーティーを募集したいので募集の張り紙を掲示板にお願いします。」 「はい、承りました。他にもご要望はあるでしょうか?」 「いえ、ないです。」 「わかりました。きっと明日ぐらいには人が集まるのでそれまでお待ち下さい。」 受付の人はそう言った後、すぐに張り紙を掲示板に貼ってくれた。 『じゃあ、明日までかかるわけだし草むしりの依頼でも受けるか。』 そう思いながらまた受付の人に張り紙を渡した。受付の人はすぐに了承し、場所が記されている紙を渡してくれた。 「ありがとうございます。」 「はい、では頑張ってください。」 その言葉を聞きながらオレは冒険者ギルドの扉を開けて出ていった。出ていった後、その紙を見ながら目的地へと向かった。 『今日はこれやった後に八百屋のばあさんの ところに手伝いにでもいくかな。』 オレはそう思いながら歩いていった。そんなことを思っている間に目的地に着いたようだ。 「よし、ここで合ってるな。」 ゴン!ゴン!ゴン!ゴン! 「すみませーん!依頼を見て来た冒険者です!開けてくださーい!」 「あー、はいはい。わかりました。」 そうしわがれた声が聞こえ、数秒したあとに扉が開いた。中から出てきたのはよぼよぼのおじいさんだった。 「冒険者の方。今から庭に案内するからついて来てくれないかい?」 おじいさんはそう言いながら家の中に入っていった。それを見て、オレもすぐに中に入っていった。 『やっぱし一人だと難しい依頼でパーティー募集した時の暇な時間はこうするのが一番いいや。暇も解消できてお金もゲットできる。最高だね。』 こんなことを思っていたら庭に着いていた。おじいさんは"頼みましたよ。"と言った後、家の中に入っていった。 「さてと、じゃあやるか。」 オレはそう言いながら草をむしり始めた。草をむしりながらこういう何気ない日常がずっと続けばいいなと心の隅で思いながら。 『いや、やっぱしもっと安定した職に就きたいな。』 心は正直だった。