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【無垢な影達の救世主】“ゴッドハンド18” ライリー・オクトパス・スミア

 ホワイトストーン神獣王国の貴重な財産の1つである医療を支える大天才。 身長343cmの高身長でありながら運悪くタコの亜人になってしまい、手の指、唇、脚全てがそれぞれ8本ずつの触手に変化し、口も各部位に合計4つもあるバケモノになってしまった。しかし、そのお陰で元々持っていた医療の知識を最大限に活かすことができるようにもなったし、手術もお茶の子さいさいになったので、患者から怖がられる度になんだか複雑な心境になるらしい。 とても優しい性格で頭脳明晰、なんとか合計40本の触手で複数の宴会芸をいっぺんにやってみたり、触手に顔を描いて人形遊びをしたりなど、色々怖がられない努力をしているが…まだまだ道は長い。  どうやら王国の秘密に気付いている様子だが、気付いたからこそ覚悟を決めているような状態で、同じ気付いた者達にはその性格に反して容赦のない態度を取る。 実は変異亜人であり、魔法が使える。魔法の適性は水。 個人スキル “影楼” (かげろう)  ①己の影を実体ある泥のような未知の物体として自由自在に操り、②己の影が触れた対象の影を独立させ、③ライリーが影に触れた場合それを吸収し蓄えることができ、④影同士は合体することができる…能力。 ざっくり言えばサマータイムレンダのハイネ×シデである。しかし、個人スキルには遺伝子が関係ないので潮のようなイレギュラーは生まれない。 この影は本人と同じ外見、声、能力、個人スキルをも有しているが、記憶が混同していたりあやふやだったりするので、本来のパワーで使い熟すことは極めて難しく、また自ら他者を攻撃することは極めて珍しい。まさに彷徨っている状態であり、基本的には元となった人物の行動をトレースする。 影は生まれてから2週間経つと完全に元の人物から独立し、その時点から新たに記憶を刻み始める。それ以前の記憶は相変わらず曖昧だが、医者やカウンセラーなど、人の心理をよく知っている人の助けを借りれば少しだけ思い出すことができるようになる。さらに、この時点から能力の根源たるライリーとテレパシーの通信が可能になり、支配権が影そのものからライリーに半分譲渡される。ライリーも元となった人物のことを完璧に把握していることは稀なので、記憶能力が身についてからも完璧に記憶や能力を復元することは不可能。しかし、道中で影が自ら強い感情を知れば、新たな派生系の個人スキルが生まれるかも知れない。 影への対処法は、①影を殺すか、②ライリーを殺すこと。 見分ける方法は、①魔法攻撃が効かないか確かめること。2週間経った影は個人スキルの塊のため直接攻撃する魔法は一切通用しない。 ②元の人物に纏わる細かい質問をすること、きっと答えられない。 ③歳を取らなかったりご飯を食べなかったり、眠らなかったりするかチェックすること。影に休みは要らない。 ④怪我させてみること。影は似た性質のもの…例えば泥やスライムなどを詰め込めばすぐに怪我が治る。ゾンビのようなものなので躊躇はいらない。痛がるだろうが。 影達はそれぞれ自由意志を持ってライリーに教わったことを基本に人生を送る。しかし、ライリーに危機が迫ると本能的にライリーの元に帰って行き、個を捨てて合体。この個を捨てる段階で記憶は殆ど捨て去るので、各人の個人スキルは消滅する。影達は合体すると、コンクリートよりも堅い材質だが柔軟に動ける未知の鋼鉄へと変貌し、本体のライリーに従って様々な形へと変化する。バトル中に進化している姿は、カミサマ…つまり大いなるクトゥルフである。  ちなみに、この能力は任意で発動するタイプではなく自動発動。任意で発動もできるが、それはあくまで応用である。 日の出ている時に外をフラつくだけで街中の影が独立してしまうのでライリーは一切外に出られず、別の個人スキルに捻じ曲げた自分の影に買い出しを任せている。そのせいかライリーは躁鬱を患っており、常にどこかの触手に薬の瓶を握っているのは患者には秘密。 補足 - ライリーの影  運動音痴なライリーが運動の仕方を詳しく教えられるはずもなく、どことなく動きがぎこちない。性格もライリーに似ているが、躁鬱で壊れかけのオリジナルとは違って正義感のある爽やかな性格をしている。 個人スキルは“オクト・ワーク”。  オクト・ワークは“同じ特徴”を持つ半径2km以内の他者にテレパシーを送受信することができる能力で、種族や所属、魔法適正のような共通事項で対象を絞ることができる。返信できるのは影ライリーが返信を許可している間だけである。  この個人スキルはライリーが自動発動型スキル“影楼”の発現の時から元々持っていた「僕を怖がらないで欲しい」という思いから発現したスキルだ、とライリー本人は考察している。