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倉敷衛

幼少の時、倉敷の所有する【蔵】の中に入り、アマネと出会い、その美しさに一目惚れした。 短い時間ではあったが、アマネは彼と話し、その性質を理解した。戦いには向かぬ人格と戦いに適した肉体、相反するそれが将来彼を傷つけるとわかり、契約を思い留めるように伝えたが、衛はアマネと契約を交わした。 それから数年の歳月が流れ、衛も世界を知り、社会を知り、己の一族を知った。 倉敷、それは魔と契約し対価を以てその力を引き出す一族。それは対等な契約であるが、対等な契約内容とは限らない。 アマネとの契約と交わされた契約は【力を引き出す度に感情を渡す】というもの。 しかし、アマネは衛の感情を食らうのを拒んだ。 八咫烏は感情が無ければ、生きるために己の魂<エーテル>を削るしかない。 衛がアマネに褒めて欲しくて退魔の仕事をこなす度に彼女の寿命を削っていたことを知ったのは、彼女が倒れた後だった。 全てを知った衛の剣は折れ、実家を後にした。 彼が優しいのは痛みを知ってるから、彼が優しいのはアマネを助ける手段が少しでも増えて欲しいから。 微笑みの裏に不安を隠しながら彼は今日も七彩学園での日々を過ごす。 黒き刀、それは何ものにも染まらぬ色の刀。