雨女アリスの設定まとめメモ 本名:『水口アリス(みなくちありす)』 詳細:フランス人の母とフランス人と日本人のハーフの父の間に誕生したクォーター。 ただし両親は既に他界している。 父は星空町の博物館を作成し館長であった、今はほぼ名ばかりではあるもののアリスが受け継いで館長ということになっている。 住んでいる場所もこの博物館。 新しい星空町の博物館ができた際にほとんど寄贈したため特に展示品は残ってはいないがスペースの貸し出しという形で星空町の皆は利用している。 趣味は雨に濡れることとアクアリウム。 好物は羊羹とパエリア。 日本育ちなのでフランス語とかは別に使えない。 星空高校の2年生、部活は『文学部』得意教科は生物と世界史 能力:雨を操る…というか『水』を自在に操ることができる魔法使いである。 濡れた場所を滑って高速で移動したり、体についた雨などの水分を他所に移したりもできる。 傘は『刺さない』、空を飛ぶ時や他者に貸す時にだけ使う。 【以下書きかけss】 日本にあるが何処の市にも県にも所属しない不思議な町 『星空町』 空に浮かぶ浮島であるこの町の天気はいつも激しく変化している。 地形の問題ではない、この町の天気は『人』が大きく影響を与えるのだ。 今の天気はーー ー星空高校サバゲー部部室ー 「…星空博物館?」 「そうそう、あの寂れた場所」 2人の男子校生がモデルガンだらけの部屋で話している。 一人はサバゲー部の部長、もう一人は部員だ。 星空高校サバゲー部は今新しいフィールドを求めていた。 その候補として上がっているのが星空博物館である。 星空博物館は昔あるフランス人によって建てられた博物館だ。 星空町の自然や風習に惚れ込んだ彼は、数多の展示品の展示室やちょっとした水族館を作った。 しかし10年ほど前彼は交通事故で亡くなり、星空博物館の機能も止まってしまう その後、新たに『星空町総合博物館』という国営の博物館が誕生し資料などはほぼ全てそちらに送られた。 そんな経緯を持つ『星空町立博物館』は今では完全に無人の場所であるとされているのだ。 「…入って怒られない?」 「誰に?」 「誰にってそりゃ…誰かに?」 「誰もいないってば、『怒る奴は誰もいない』んだぜ?」 男子校生の内の1人がもっともらしい事を言う。 「ま、確かに誰も使ってないなら、俺たちが使ってやった方が喜ぶか」 「そうそう!じゃ、次の日曜日に集合で」 こうしてサバゲー部は博物館へ不法侵入をすることにした。 博物館についたサバゲー部達は早速使えるかどうかを物色し始めた。 図書室で1人、本を眺めていた部員。突然、窓ガラスに雨粒が叩きつける音が響き始めた。しかし、外は晴れていたはずだ。 「おかしいな……」 すると、雨粒が窓を越えて室内に飛び込み、細い糸のように彼の腕に巻きついた。慌てて逃げようとするも、雨の糸がどんどん彼を絡め取る。最後には、図書室の奥深くの暗闇に引きずり込まれてしまった。 別の部員は大きな展示室で興奮して展示物をカメラに収めていた。だが、彼の足元にぽつり、ぽつりと水が滴り始めた。 「なんだこれ……?」 気がつくと、部屋全体が雨の中に包まれていた。雨粒は徐々に鋭い針のような形に変わり、彼の周囲に突き刺さる。逃げ場を失った彼は、自らの影を雨が切り裂くような感覚に囚われ、意識を失い流されて行った。 …サバゲー部部長は部員達がいつのまにかいなくなっていることに気がつき周囲を警戒していた。 (皆何処に…!?) この博物館に幽霊か化け物の様なとんでもない奴が潜んでいるかもしれないと銃を構える。 すると… …奥から軽く水を叩く足音が聞こえてきた。 ちゃぱり…ぴたり… 「…女の子の家に勝手に入ってくるのはどうかと思うな」 明らかに知らない女の声 「誰だ!?誰がそこにいる!?」 部長は銃を声の方向に構える。 そこに立つのはーーー 深海のように深く美しい青い髪 青空を思わせるように青く煌めく瞳 自分と同じ星空高校のセーラー服 そして明らかに異常に多く降る雨 「…!?お前まさか…『雨女』のアリス!?」 「そーだよ、貴方とは初対面だね」 「なんでここに…!?」 「ここは『星空博物館』で『水口家の敷地』、『水口アリス』である私がいるのはおかしくないよね?」 アリスの首には【星空博物館館長 水口アリス】と書かれた札が下がっている。 (嘘だろ!?館長!?人がいたのかよ!? まずいまずいまずい!!雨女はまずい! まさかコイツに喧嘩を売ってしまうとは…!?) 星空町では様々な大事件があった 町が全て白黒のカラーだけになってしまう『モノトーン事件』 突然地面から城が生え商店街の土地の所有権を主張し始めた『蛙将軍事件』 廃屋から現れた生物兵器が暴走する『プリンセス事件』 太陽と雷がぶつかり異常な流星群が星空町を襲った『日雷結婚式大騒動』 などなど… その全てに絡んだ事件解決の主要人物 そして星空町最強の存在 ーーーそれが雨女の『アリス』だ 「ご…ごめんなさい!すいません! まさかお前の家なんて知らなくて…!」 「んー…まぁ許してもいいんだけど」 床の水かさが増し、水の流れが生まれる …部員達が気絶した状態で流れてくる 「ひっ…!?」 「いいんだけどー…」 「貴方1人だけ無傷なんて平等じゃないわ」 アリスの背後から現れた雨水の激流が部長を飲み込んだ 絶対に喧嘩を売ってはいけない人物というものが時々いる 星空町においては… それは雨に濡れる少女であるという