人々がそれぞれ1種類だけ『魔法』と呼ばれる超常現象を起こせる世界で世界最高の暗殺者。 魔法名は虚実。物を完全に複製する魔法。元の物との区別は一切なく、実(本物)なのか虚(偽物)なのか区別できないためそう呼ばれている。 名前のジョーカーは襲名制である。ジョーカーとはその時代における最高の暗殺者のことである。当代のジョーカーが優れた暗殺者を1人だけ育て上げる。ジョーカーが『完成』と判断したら教え子とジョーカーは互いに互いを標的とした暗殺を開始する。この暗殺は暗殺者組合からの依頼という形で開始される。この依頼中は双方「自分だけが相手を狙っている」という思考になり、相手が「こちらを狙っている」とは思わないように魔法具で魔法が掛けられる。ジョーカーが暗殺者を殺せばまた別の暗殺者を育て上げ、暗殺者がジョーカーを殺せば暗殺者がジョーカーの名を襲名する。この襲名はジョーカーが育てた暗殺者以外にも適用されるのだが、他の暗殺者がジョーカーに勝てたことは歴史上一度しかないので実質ジョーカーの教え子だけが襲名できる。然し、その歴史上一度がこの暗殺者であり、魔法で前代ジョーカーの技術を模倣して前代ジョーカーを暗殺した。因みに、暗殺者と言えども人は対象としておらず、魔法使用に起因する『世界の歪み』により生まれた魔獣を対象としている。人を対象としているのは殺人者であり、違法な職業として規制されている。 複製した物の欄にある『偉大な壁』と『夢幻の剣』は両方とも物に追加効果を付与する「付与魔法」の使い手が創り出した物。『偉大な壁』はとある城壁を複製した物で攻撃を分解するという付与が行われている。世界有数の付与した物以外に特定の付与をする『連鎖付与』がされた城壁。『連鎖付与』だけでも世界に十数も無いのにも関わらず、城壁という規格外な大きさが対象の付与魔法は現代では再現不可能とされるほどの代物。『夢幻の剣』は持ち主の願いを何でも1つだけ叶えるという付与が行われている。本来は来たる魔法暴走【スタンピード】の際に人類が滅亡しないように神族が人を操り作った「準」神具。「準」とは言え神具なので世界に1つしかあってはならない。願いを無限に叶えてくれという願いも叶えられる為、別名『神ニ成ル剣』とも。この時重要なのが、神族ではなく神になるということで神族という偽物ではなく正真正銘、神になれる。世界を作り直す事もできる、本物の神である。その剣を無制限に複製できる為、基本的に慢心しているが、冷静でないという意味ではなく常に冷静に物事を捉えている。 生まれ年 統一歴142年 文明が興ってから…5021年