プシュゥゥゥン… 「で、どんな手を使った?」 「別に、話し合っただけであります。」 「話合いで海軍がボルネオ島のバルクパパンの石油を融通する訳無いじゃないか。弁が立つなら、政治家の方が良いんじゃないか?」 「…悪い冗談ですな。海軍にも、食えない奴が居たのです。」 「しかし見返りは電線の後で良いと言うのは、怖いなぁ。」 「ですので㋴に、独逸製新型機関法、Mauserを持たせました。」 「ハァ!?ありゃ陸軍のだぞ!?」 「既にラボールに着いているかと。」 「お前、海軍に情が移ったんじゃ…?」 「まさか!義理人情で飯は食えない。あのクソ野郎に変な因縁を付けられないための、保険であります。自分が海軍に同情など、悪い冗談であります。」