病と共に在り、悍ましい穢れに生きる彼は旧くより人々の死を看取る存在であるという。 此れはきっと、病の形を取って貴方の前に顕れる。 ──今や安寧たる夜の恩寵を喪い、死に損ない続けるバケモノとして。 宵闇たる彼はしかし、逆説的に光を望郷する。ゆえに、対峙した者の生命の輝きを吹き消す事はない。